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『八月三日』⑧ たろまろ様
今年も八月三日がやってきました。
私の中では『八月三日』の日(勝手にお祭りの日)なので、今年もファンアートを描かせていただきました(*´▿`*)
ネームプレートの裏に貼られたプリクラのイラストです。
このシーンは物語の終盤に出てきます。ほんの数行の描写なのですが、ここからいろいろな気持ちが広がっていく大好きなシーンです。
十年前、タイムスリップをしてきた一ノ瀬さんと過ごした二日間の間に撮ったプリクラ。
一ノ瀬さんはその日会ったばかりの人。しかも信じ難い話をするあやしい大人で(笑)
なのにいつの間にか打ち解けて心をゆるしてしまうシロちゃんは、一ノ瀬さんがこの場所に留まれる間は楽しいことをしようとする……この時から、真っ直ぐにただ大切な人への想いを胸に行動する一ノ瀬さんに惹かれ始めてるんだなと感じられます。
一ノ瀬さんのヤンキースの赤シャツを着て思い切り指を開いたピース。高校生のシロちゃんの屈託のない笑顔、素直さが出ているといいなと思います!
今回イラストを書き始めたとき、プリクラの絵を小さい横長長方形にしようとして、はっ!となりました。時々あるのですが、自分の中の情報が更新されていないことに気づいてしまい……調べてみると物語の時代的には縦長長方形でサイズも少し大きめになっていたのです(笑) 歳がバレる事案(^_^;
そしてこのシーンのプリクラは年月を経ていて、しかも仕事のネームプレートに貼られているのである程度劣化していると想像しました。
ふちがめくれたり変色したり……細々と加工したり描き入れをしたので、シロちゃんの想いの分の年月も表現できているといいなと思います。
一ノ瀬さんがいなくなった後、シロちゃんがこのプリクラを部屋でひとり静かに眺めているシーンがあります。あの日を一ノ瀬さんと過ごした証拠。
奇跡を必然に……また出逢えるその時を信じて肌身離さずにいたシロちゃんを思うと、なんて強く深い想いなんだと泣けてきます。そしてそのプリクラをネームプレートの裏に発見した一ノ瀬さん。そんなシロちゃんに愛しさが溢れただろうなと想像してまた泣けてしまう(;▽;)
イラストを描くにあたり読み返した時も、どのシーンを読んでもウルっとしてしまいました。
いつまでも彼らの想いが鮮明に心に色づいている大好きなお話です(*´▿`*)♡
仲良しショットちょいアップ♡
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