人生の恩人

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それが、またこの連中にとってはツボだったのか、爆笑が絶え間なく続いた。 私はというと……机、足で蹴飛ばしたら、静かになるかな? と心の奥底で渦巻いていた。 騒がしくなる教室。その“雑音”が耳障りで、耳を塞ぎたくなる。それでも、耐えている自分がいた。 ガヤガヤ、ガヤガヤ、ガキ共の甲高い声、耳障りな声、自分の事が大好き、他人の事なんてどうでもいい……。 ーーカシャッ 何かが頭に当たるのを感じた。その“何か”なんて大体予想がつく。 後ろで遊んでいた男子共の玩具(紙ボール)だ。 しかも、一つや二つではない。 何個かの紙ボールが当たる、当たる、当たる、当たる、当たる、当たる……。 そしてーー ガッシャーン!! 私の後ろの席の机が倒れる音が、教室中に響いた。その凄まじい音で、一気に、しーんっと静かになった。 「いい加減にしろやぁ!!」
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