人生の恩人

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私の怒気のこもった声が、教室を響かせる。 あの時は、自分自身も驚いた。 まさか、後ろの席の机を足で蹴飛ばしたのだから。誰も予想が付かなかった出来事だろう。 ちなみに、蹴飛ばした机の持ち主は、近くにいた気がする。でも、当たってはいない。 それなのに、このイかれた集団だ。 その席の持ち主は、女子。はっきり言って、あまり可愛くはない部類だ。それプラス、いじめっ子グループとは仲の良い、けど、陰では互いに悪口を言う仲だ。なんて美しい友情だろうね! まあ、それは良いとして、机を蹴飛ばされた女子が泣き出すわ、泣き出すわ。 泣きたいのはこっちだ。 「わぁああん!」 耳障りな泣き声だ。それなのに、薄っぺらい友情の証というように、その女子を慰めるいじめっ子達。 おーおー、いつも誰かがトイレに行けば、その人を陰で悪く言い、また、自分がトイレに行けば陰で言われている、ってこのグループは知っているのかな? なんて、今なら思う。 この時は、頭に血が上り、紙ボールを投げた連中に今まで見て見ぬフリをしていた連中に、今までの鬱憤をぶちまけていた気がする。 何を言ったか細かくは覚えていないが、かなりの暴言を吐いていたような気がする。
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