4人が本棚に入れています
本棚に追加
「カ…ズ…君?!」
私の目の前にある表情は
とても驚いていたけれど
私の顔も
かなり驚いていたに違いない
少し雰囲気は変わっていたけれど
それは『カズ君』その人だった…
私が何も言えずに、そのまま立っていた
『カズ君』は、少しずつ近づき
ゆっくりゆっくり私を抱きしめる…
「あぁ…、これは夢なんだ…」
驚きは一瞬で
私は、すぐに『現実』を取り戻した
「だったら、このままでいよう…」
私の気持ちは、彼のあたたかさに満たされる…
さっきまで、この場所の景色に抱きしめてもらっていたのと同じように
私は『6年前の景色』に抱きしめられている…
最初のコメントを投稿しよう!