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トロトロに解されて緩んだ葵咲のそこは、ほんの少し力を加えてねじ込めば容易に理人の大きくそそり立ったものをくわえ込むことが出来そうだった。
理人は自身の先端を葵咲の中心に当てがってそのことを確認すると、待ちきれないように一気に貫く。
「んんっ、……!」
途端、理人に唇を塞がれたまま、葵咲がびくりと身体を強張らせるようにのけ反らせて、くぐもった声を漏らした。
葵咲が呼吸をしたそうに身動ぐので、理人は彼女の舌先を吸い上げるようにして唇を解放してあげる。
そうしておいて、自分も身体を起こすと、葵咲の両足をしっかりと掴んで彼女の秘所に腰を激しく打ち付けた。
ギリギリまで引き抜かれては、グッと深く理人が入り込んでくるたびに、葵咲があられもない声を上げるのが堪らなく煽情的で。
「葵咲……っ!」
気が付けば、理人も切なく葵咲の名を呼びながら、彼女を揺さぶり続けていた。
そんな理人に、葵咲が切なげに両手を伸ばしてくる。
それは、ギュッと抱きしめて欲しいときの彼女からの合図だった。
理人は抱え上げていた葵咲の両膝から手を離すと、葵咲を自らの上に抱き上げる。
「あ、んっ」
理人と離れないまま彼の上に座り込む形になった葵咲が、自重で繋がりが深くなってしまったためか、ギュッと眉根を寄せる。
「苦しい?」
問えば、首を振って、
「理人が、奥まで……き、てる、の……っ」
理人にしがみつきながら、葵咲が堪らないようにそう吐息を漏らす。
その声に、理人はますます煽られて、彼女の中で更に一層硬さを増してしまう。
「葵咲、お願いっ。あまり締め付けない、でっ。――持たなく、なるっ」
今にも葵咲の中で欲望を吐き出してしまいそうで……理人はさすがにまだ早すぎるだろう、と踏みとどまった。
なのにそんな理人に、葵咲は「イッていい、よ? 理人が感じてるのを実感するの、私、大好き、なの……」と耳元で囁いてきた。
その声と同時に、葵咲の中が、まるで理人の欲望を搾り取るみたいに蠢いて、ギュッと締まる。
「――んぁっ、葵咲っ、ダメっ、あ……はっ」
いつの間にか、どちらが攻めているのか分からない状態になっていた――。
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