福岡

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「れんこちゃんは着物好きなの?それともあーれーをしたいのかい?」 「違いますわ!」 帰って早々、くそ親父は変態発言。 「おい、離れに住め」 「なに!それは女の子連れ込み放題じゃあないかー!」 「連れ込めば?勝手に」 「そうやってどこでもお楽しみしよーって話か?ん?そうか?」 「黙れよじじい」 「まぁ、喧嘩なさらないで!」 れんちゃん、そうじゃないんだよ。 とりあえず親父を離れへとおしやった。 「ようやくゆっくりできるね。それにしても着物似合うね。いつも着てたんだね」 私服と言ってた着物である。 「ええ、ありがとうございます。あの…わたくし…」 「ん?」 「お母様と話すのが怖かったのですわ。武が、すごく頼もしかったですわ」 「そう?じゃ、その分れんちゃんに癒してもらおっかな?」 「わたくしに、できますか?」 「うん。その着物を脱がしたい」 「え?」 「この帯を引っ張ればいいかな?」 「え、あの…武」 「どうなってんだ?れんちゃん、こんなややこしいの着てんの?」 「武、着物を着たことはないんですか?」 「あるけど、女の子のはわかんないねぇ」 あーあ、自分はやっぱりくそ親父の子供なのだと実感してしまう。 「武?」 「ここは親父がきたときうざいから、部屋行こう」 はだけさせたけど、自分の部屋に移動する。軽いからいくらでもお姫様抱っこできる。 「え、れんちゃんブラジャーしてないの?」 「ええ、着物のときは…」 「えーまじかぁ。やだなぁれんちゃんのは僕のなのに」 「まぁ、そんなことは…」 「れんちゃんは、かわいいから毎日でもしたいな」 「あっ、あの、武。わたくし、武になら、なんでもしてほしい…ですわ」 「言ったな〜」 だめだ、もうクソ親父と同じになってる。
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