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「れんちゃん、ごめん」
僕とゆーっくり話せるのは零のいないときと寝るときくらい?れんちゃんは零がいると、真面目モードになるからね。
「はい、なんでしょうか?」
れんちゃんは厳しいけど、かわいいとこあるんだぞ?こっちを見たれんちゃんのほっぺをむにーっと引っ張る。伸びるー
「痛いですわ、なにか、わたくしおかしくって?」
とりあえずキスしておこう。
「僕に似て、零はサボりぐせついちゃって…」
「なんですの?それは」
「お稽古に遅刻して、他のことしてる」
「そ、そうなのですか?」
もっかいキスしとく。
「で、僕も昔そうやってさぼってた、部活」
「…そういえば、武は部活にいつも遅れてきてましたわ。…お勉強かと思っておりました」
「お勉強もあったけどー友達としゃべったりーとか?しててさ。それが楽しくて」
「零もなのですか?」
「たぶーん。かわいい近所のまちこちゃん。あの子としゃべるのに夢中さ」
それは近所のおねーさん。零の世話してくれてる女の子。
「そ、それは、恋…ですか?」
「さてさて?小学生にわかるのかなー?」
「あの、わたくし…」
「うん?」
「…」
「れんちゃん?…なに?」
「…なぜ、キスされたのですか?」
「…え?気分…ん?」
「武、わたくしにもっと構ってくださいますか?わたくし…」
「れんちゃん、僕は構いたい。けど、れんちゃんが頑張ってるとこに水をさしたくないんだ。零がびっくりするよ?」
「そう、ですね…」
「寂しくなったら言って。僕はいつでもれんちゃんを構います」
「まあ、嬉しいですわ。では、あの、わたくしをもっと見てほしいですわ」
「目を合わせたらいい?」
「はい。…いつも見ててくださいませ」
「もちろん」
いつまでもかわいいれんちゃんでいてね。
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