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どなた?
「あ、あんた…」
「どなた?」
こいつ…なんでこんなとこに?
「仁科だけど。柔道部部長の」
「部長…あぁ、あの弱い見掛け倒しの?」
てゆーか、昔より美人ですが?なんなの?しかも着物で来るやついねー
「あんた、躑躅でしょ?なんでこんなとこにいるわけ?高校になんの用?」
「そっくりそのままお返しします」
「は?私は息子の授業参観ってやつよ」
「…わたくしの息子もおります」
「は?あんたに高校生の息子?」
「3年生です。零と申します」
「は?てか、あんた結婚してんの?」
「授業が始まりますので失礼します」
って…相変わらず無愛想。
「だーりーなー!あ、零くんママじゃね?」
「…なんでわかるの?」
「だって着物だし、美人だし、それに若い!」
「え…それだけで?」
若者たちが騒いでる。てゆーかうちの息子とクラス一緒とか?2年の時はこいついたか?
授業が終わってすぐ立ち去ろうとしたのを引き止める。
「躑躅、待ちな」
「…なにか御用でも?」
「あんたどこのボンボンと結婚したわけ?」
「あなたはシングルマザーというものでしょうか?苗字が昔と変わりませんね」
「うっざ。てか答えろ」
「わたくしのことなにも知らないあなたに教えても意味がありません。失礼します」
くそー!こいつまじむかつくし!
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