道場破り

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れんこちゃんと付き合い始めたのは高1のとき。もう2年経ってるかな? 「武と付き合ってるのは謎だな」 「まぁ僕もなんでかなーって思う」 デートというのはしないし。部活で会うし、休み時間勝手に校舎までやってくるし。 それでも、れんこちゃんはいつも一緒にいてくれたし、いるのが普通になっていた。 だが、僕は…高校卒業したら地元に帰るという約束を親としていた。 だから、れんこちゃんとはしばしさようならだ。 「道場開くんだ。お金貯めたら遊びに帰るから」 「…寂しいですわ」 「まぁ、高校生になったら勉強とか忙しいから寂しくないって。部活頑張ってね」 それだけ言い残し、青森へ帰省した。 しばらく経ってから、友人から連絡があった。 「武の彼女、キャバクラにいたみたいだけど…」 「え?どういうこと?」 「いや、仕事の付き合いで行ったりするんだけど…そこにいたんだよ!髪型も違うし服装も違ったけど…つきまとってた躑躅だよ、あれは」 なんでそんなことに?僕が一ヶ月も連絡しなかったから?いや、それよりもなぜキャバクラ? わけがわからない。 急いで今日の飛行機に乗った。行き先は福岡。
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