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「…ああ、それか…」
水野が、あっさりと言った。
「…それは、おそらく、親父は、好子が平造の意図に気付いているか、探っていたんだよ…」
「…探っていた?…」
あまりにも、以外というか、予想外の言葉だった…
「…要するに、好子が、平造の意図に気付いている…つまりは、米倉の経営が怪しくなっていて、それを隠すために、オレと結婚させようとしていることに、気付いているかどうか、高見さんに探ってもらいたかったんだと思う…」
「…そんな私が、どうして…」
「…高見さんが、それほど、米倉に食い込んでいるというか、信頼されていると、周囲は、見ていたということさ…」
「…信頼されている?…」
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