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「…親父としても、驚愕の内容だったらしい…米倉平造の親友といっても、普段、いっしょにいるわけじゃない…だから、平造の闇の部分といっては、大げさだけど、親父の知らない米倉平造の姿を見たと言っていた…それからさ…」
「…なにが、それから、なんですか?…」
「…オレに、この施設を訪れさせ、そして、高見さんのいる、金崎実業に納入業者として、顔を見せるように、親父が、命じたのは?…」
「…それは、どういう?…」
「…要するに、親父は、米倉平造を疑い出したのさ…」
「…疑う?…」
「…大日産業を率い、財界でも、それなりに、知名度のある、米倉平造…でも、その姿が揺らいだというか…親父の中で、平造に疑惑を持つようになった…」
「…疑惑?…」
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