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僕はこれ以上
貴女との距離を縮めてはいけない。
そう思った。
ひと月で引越の準備をしなければいけない。
貴女への連絡は徐々に少なくしていった。
不思議に思うだろうな。
でも僕たちは付き合っている訳じゃないから
このまま僕が県外に出れば
友だちのまま
もしくは
出会う前の僕たちに戻るだけ。
会社では仕事の引き継ぎをし
自宅では着々と引越の準備を進めていた。
あと3日でここを発つという時だった。
貴女から電話がかかってきた。
いつも僕からかけていて
貴女からかかってくる事はなかった。
なのに……
内心嬉しかった。
でもそんな感情を持っちゃいけない。
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