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態々秘密をばらしてしまうとは・・・こいつは山賊一族のぺいぺいで頭の弱い使い走りに違いないと爺さん睨み、そこに急場を凌げる道を見出して言った。
「いやいや、そんなことは知らないでやんすよ!」
「そうか。それなら良いんだ」
ホッホッホ!やっぱり虚け者じゃと爺さんは内心、嘲笑い、この場を去ろうと立ち上がると、大男が間抜け面を綻ばせて言った。
「お前、その手にしてる瓢箪の中身は勿論、酒だな!」
「へ、へい!」
「よし!」と大男は言うと、鍬と鋤を放って爺さんに近づいて行った。「それを俺に飲ませろ!」
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