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56
正臣は俺の服を丁寧に脱がすと、スポンジで俺の体を洗ってくれた。
そういうことをされたのは初めてで、照れた俺は正臣から距離をとった。
「いいよ。自分で洗う」
「いいから、こっちに来い。お前の合格祝いなんだ。俺が全部やってやる」
正臣はそう言うと、俺の手首を引っ張り、自分の膝に座らせた。
足の指から丁寧に洗っていく。
「こういうのって、なんか恥ずかしいよ。お姫様扱いされてる感じで。あっ、俺は男だから王子様っていうのかな」
羞恥で死にそうになっているのをごまかす様にいつもより俺は饒舌になった。
話し続ける俺の指先を持ち上げ、正臣が口づける。
「お姫様ってなんだか貴雄にぴったりだな。こんな体の端まで本当に綺麗で」
真顔で俺の爪をじっと見ながらそう言われ、俺は心臓が激しく胸を叩くのを感じた。
「こっち向いて膝立ちになって」
言われた通りにすると、正臣が俺の腰を正面から抱き、後口に触れた。
「ここも洗うぞ」
「いっいい。そこは自分で……」
俺の言葉を無視して、正臣が長い指をぐにゅりと体内に潜りこませる。
「あっ」
「きついか?」
俺が無言で首を振ると、正臣はゆっくりと指を動かし始めた。
「久々だから、よく馴らさなきゃな」
正臣は俺の前立腺の位置を的確に捉えると、指二本で押し込むようにそこを嬲った。
「あっ、あっ、やぁあ」
俺の喘ぎが浴室に反響する。
あまりの快楽に崩れ落ちそうになる腰を正臣が支える。
「いっ、イイ。イッっちゃ…正臣、もぅダメ」
「後ろだけでイケそうか?」
優しく耳元で囁かれ、俺はそれだけで白濁を放っていた。
「ごめん」
慌てて謝ると、正臣の猛ったものが見えた。
俺の体に触れているだけなのに、正臣がこんなに感じてくれているのが嬉しくて、俺は迷わず顔を下げた。
「おい」
正臣が俺の肩を掴む。
「俺もしたい」
俺は上目遣いで正臣を見ると、長大なモノの先をぺろりと舐めた。
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