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Trennung
<1>
アルフレヒドとの邂逅を済ませたその日。
ユリウスを交え、多和田中将との久々の情報交換を兼ねた歓談を済ませた後、ルドルフはドイツ大使館の仮住まいを引き払い、横浜港に戻ろうとしていた。
十数台の車列を作り、大使館を後にしようとしたその時。
ヨハネスが車列を遮る様に、わざと車を横付けして来た。
運転席からのっそりと降り立ったヨハネスは、後部座席のドアを開けた。
直後、自身の古ぼけたコートでくるんだ重たそうな”何か”を、自身の車の中から引っ張り出し、ルドルフの乗る車の前まで大切に、抱きかかえるように持って来た。
コートには黒々とした染みが、時折その染みから赤い血が滴り落ちて来た。
ルドルフの隣に座ったフランツが、ヨハネスの腕の中の”何か”から発せられる血の匂いに露骨に顔を顰める。
「汚らわしい・・。骸を我らの前に・・なんという恥知らずな!」
ルドルフは窓を少しだけ開け、
「・・・JJの遺体なら、わざわざ見せに来る必要は無い」
軽く手を振り、冷たくあしらった。
ヨハネスは軽く首を振り、
「・・・見てやって下さい、貴方の孫・・オスカーです」
静かにそう告げた。
途端、ルドルフの表情が一変した。
凄まじい勢いで車を飛び降り、ヨハネスの抱きかかえた”何か”に飛びついた。
震える手で、コートを苛立ちと共に剥ぎ取ると・・。
「・・・・なんという事を!」
其処には、既に冷たくなった血塗れのオスカーの遺体が包れていた。
「この子は、JJに会いに行き・・そこでユリウス様の”粛正”の巻き添えに」
ルドルフの身体は怒りに震えていた。
「・・・あの男は今どこにいる」
ヨハネスは、首を横に振る。
「師匠・・・貴方がお分かりでないのなら、私は存じません」
「ならば大至急探し出し、私の元に引きずって来い!私の可愛い孫を手に懸けた・・その代償を払わせてやろう」
声を荒げ、怒りに震えるルドルフをヨハネスが冷静に宥める。
「そんな事をする必要はありません。明日になれば、あの方は必ず貴方の元にやって来ます。・・・貴方の許に、アルフレヒドが参りますから。それに・・・・。お言葉を返す様ですが、師匠。貴方の腕前では到底あの方には及びません」
「ええいやかましい、言われなくとも解っている!!」
ルドルフはヨハネスを睨むと、半ば奪い取る様にオスカーの遺体を引き取った。
そして抱きながら、小さな声で
「・・よくこの子を連れ帰ってくれた。すまない、ヨハネス」
そう告げ、愛おしそうに抱きかかえたまま車に乗り込んだ。
車列はそのまま、ヨハネスの車を避けつつ横浜に向かって走り去って行った。
その最後の車両が、立ち尽くすヨハネスの横で停まり、運転席から執事のリーチが降り立った。
「JJの遺体を、こちらに。お預かりいたします」
「・・何故分かった?」
ヨハネスの問いに、リーチが事務的に答える。
「その場に置いたままには出来なかったでしょうから。巻き添えになられたオスカー様のご遺体をお連れなら、JJの遺体も積んでおいでかと」
ヨハネスはクスリと笑い、じっとリーチを見つめた。
「大した洞察力だ。執事にしておくには惜しい」
対して、リーチは驚く程無表情だ。
「恐れ入ります」
「俺は今晩、宿が無いんだ。良ければ、車内の血糊の洗浄も兼ねて師匠の船で一泊提供しては貰えまいか」
リーチは、その提案を主人にした際のシュミレーションを脳内で行いつつ暫く思案したのだが、おもむろに頷くと
「かしこまりました。ではその様に。JJの遺体はお預かりいたします」
再びそう申し出た。
だが、ヨハネスは首を横に振った。
「いや、今動かすと今度は君の車内が汚れる。・・血塗れなんでね。俺の車の後部座席は既に血の海だ。俺が車に乗せて移動する。君の車の後について行くから、先導を頼む」
リーチは軽く頷きお辞儀をすると、踵を返した。
「かしこまりました。ではお気をつけて」
「ああ」
その後、二台は横浜に向けて走り去って行った。
駐日ドイツ大使館内では、大使の執務室に親衛隊のバークハイマー大尉が呼び出されていた。
「いいか、あの男の許から必ずミュラー辺境伯アルフレヒドを連れ帰って来るのだ!本国では、アーネンエルベの科学者達が首をキリンの様に長くして、ミュラー辺境伯の到着を毎日指折り数えて待っている。・・君もこの先、最前線なんかに送られるより、国内の上級地区にでも配属された方が戦火からも遠いだろう?君にも妻子が居るのなら、その方が絶対に良いに決まっている。この先の働き次第で、君の運命はどうにでもなるのだ。いいか、必ずミュラー辺境伯をドイツに、我がナチスの許に連れ帰るのだ!明日は死に物狂いで喰らい付け、と部下にも発破を掛けておけ、いいな!」
「ハッ!」
バークハイマー大尉は手を開き、右腕を上げて恭しく敬礼すると執務室を退室した。
その後バークハイマーはミーティングで部下達に対し、
「各自荷造りを済ませておけ。明日出立する」
そう手短に告げ、自身も自室に籠り、荷造りを手早く済ませた。
ふと顔を上げ、カーテンの隙間を覗くと、都会の喧騒と地上の明るさからはかけ離れた遥かな高みに、薄雲に隠れた月がぼんやりと浮かんでいた。
(大使はああ言っていたが・・。明日の一件は、誰の思い通りにもならぬだろう。彼の身を、あらゆる国が、組織が狙っている。彼を守り通す事も、手に入れる事も、恐らく並大抵の事では無い筈だ。そんな中、もし一番アルフレヒドの獲得に近い人物が居るとするのなら・・・残念ながらそれはやはりルドルフだろう)
その時ふと、昼前に姿を現した日本軍将校のあの眼差しを思い出した。
(・・だが、あの男なら・・・。あの男は、私に直接「アルフレヒドを守ってくれ」と、「私に預けたい」とも言っていた・・。しかし・・それにしても、あの馴れ馴れしい物言い・・・・。あの男は、草壁隆一郎は・・彼を、あの美しいアルフレヒドをその身に抱いたのだろうか・・・・)
途端、凄まじい憎悪が・・どす黒い嫉妬の嵐が、身体を駆け抜けた。
(アルフレヒド・・・あれは、私の物だ!私だけの・・・!)
どうにも堪え切れず、何かに思い切り怒りをぶつけたくなって、思わず鞄を、ベッドを思い切り殴りつけた。
直後、殴りつけた鞄から飛び出した徽章の入った小箱がベッドのスプリングで跳ね返り、隣にあったサイドテーブルに当たって、テーブルに飾られていたガラスの一輪挿しが落ちて粉々に割れた。
その物音を聞きつけ、部下がやって来た。
「大丈夫ですか、何か物音が致しましたが」
心配そうに尋ねてくる部下に、荒げた呼吸を必死に落ち着かせつつどうにか平常心を装い、抑えめに言葉を発する。
「大丈夫だ、うっかり一輪挿しを落としてしまった。心配を掛けてすまなかった。後でいい、給仕に箒を持って来る様に伝えてくれ」
「了解いたしました」
部下はそのまま一礼すると、部屋を退室して行った。
バークハイマーは怒りに未だ震える拳を必死に握り締め、じっとカーテンの向こうを覗き見た。
「草壁隆一郎・・・明日、決着を付けてやる。待っているがいい」
翌朝・・・未だ早朝の六時。
まだ薄暗い草壁邸の土間では、小百合と鞠の二人が朝餉の準備に既に大わらわになっていた。
そんな中、入浴しながら風呂掃除を終えた霧島と宇佐の二人が、大きな溜息と共に居間のテーブルに着いた。
着くなり霧島は、やさぐれた表情で大きな溜息を吐いた。
「あ~あ、酷いよなぁ・・。昨日の夜あんだけ燃えたんだからさぁ~、折角朝もいちゃつこうと思ったのにさぁ・・。仙ったら、朝飛び起きるなり、トイレに籠っちゃうんだもんなぁ~・・」
宇佐は、霧島の口を大慌てて塞ぎ、真っ赤な顔で周囲を見渡しながら、霧島を小声で怒鳴りつけた。
「馬鹿野郎!朝から爆弾発言するなって!!小百合さんたち聞いてるかも知れないだろッ」
「も~がっモガも~がっが!(い~じゃん聞こえてたって!)」
「大体さぁ・・あんだけ散々精子体内にブチ込まれりゃ、腹も緩くなるだろうが!コッチだって、急に腹に来たから慌てて飛び起きたっつーのに・・・」
「もが~、もがもがもがモガ~!(やだなぁ~、デリカシー無し発言~!)」
「うるっさい!強姦まがいのセックス仕掛けた奴が、偉そう言うな!!」
怒鳴った瞬間に、宇佐が口元を塞いでいる手の内側を霧島がペロリと舐め、甘噛みした。
「ひゃあっ!」
途端、宇佐は霧島の口元を押さえていた手を万歳するように上げながら、思わず飛び上がった。
「ひひひ、感じちゃった~?」
霧島が軽くウインクすると、宇佐の顔は見る間に真っ赤になってゆく。
「・・お~ま~え~~!!!」
「おい、もうその辺にしておけよ。あの二人に聞かせたくないんならな」
村雨が、新聞片手に居間にのそっとやって来て、霧島達の向かいにどっかと腰を下ろした。
その村雨の頭は、寝ぐせでとんでもない事になっていた。
だがそれが日常なのか・・誰もそれを突っ込まない。
「何だよ~、康介は聞いてた訳~、昨日の俺らの~?」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら、霧島が村雨に尋ねる。
「ば・・・馬鹿ッ!涼、何・・」
宇佐が慌てて、霧島の口を塞ごうと襲い掛かったのだが。
「ああ、ばっちり聞こえてたぜ。仙、お前あんな可愛い声出すんだな~。うっかり、玉ノ井のオネエチャン思い出して、チンコおっ立てちまったぜ・・」
村雨は淡々と、新聞を広げて読みながら感想を告げた。
「でしょでしょ~、仙は可愛いんだって!・・あ、でも康介にはやんないよ。仙は俺だけのモンだから」
「馬鹿野郎!僕は誰の物でも無いし!!つーか、もういい加減にしろ!!!」
霧島の言葉をかき消そうと、宇佐が必死に立ち回る。
しかし・・耳まで真っ赤な宇佐を尻目に、気怠そうに新聞から顔を上げた村雨が一言呟く。
その表情は・・・本当に嫌そうだ。
「要らねえよ。俺のチンコは女専門、オネエチャンしか受け付けねえんだよ。・・別にお前らを否定する訳じゃ無いがな。こんだけ世界にゃ女が居るってーのに、わざわざ男のケツにチンコぶち込む野郎の気持ちが俺には解んねえよ」
そう言いながら大きな溜息を吐き、村雨はまた新聞に視線を戻した。
「悪くないぜ、男のケツも」
霧島がふふんと笑う。
その一言に、急に村雨が全力で首を横にぶんぶん振り、手をおっぱいの形にワキワキ動かしながら語気を荒げた。
「馬鹿言うな。女のあの柔らかぁ~い身体、あれだよ!あのぷるる~んとした、ふわっふわのおっぱいにムチムチのヒップ、程よく肉の付いたむっちりした身体に、俺のチンコを優しく包み込んでくれるアソコ!それに女は何と言っても、あの色気と愛嬌が・・・ああやべぇ~、また勃っちまった」
「ハハッ、元気だねぇ~」
「お前らみたいに一晩中愉しんでねえからな。あ~、早く家に帰りてぇ・・」
「君さんと弓ちゃんに挨拶位して行けよ、最悪最後になるかも知んねーだろ」
「ハハ、俺はそう簡単には死なねえぜ。・・でもまあ、これを読み終えたら一旦帰るわ。隆一郎にそう伝えといてくれ」
「了解。君さんと弓ちゃんによろしく~」
「おうよ」
「・・あら、康介君は?さっき声がしてたけど」
小百合が朝の支度がてら、お盆に湯のみを三つ乗せて来て二人に差し出しつつ、ちゃぶ台を拭き始めた。
「康介は一旦家に戻るって、さっき帰りましたよ~」
「わ~い、お茶だお茶~」
そう答えつつお茶に飛びつく二人に、小百合はちゃぶ台を拭きながら笑いかけた。
「それがいいわ、やっぱり家族が一番だもの。にしても、貴方達暇そうねぇ・・」
「はぁ~い、風呂掃除はもう終わったよ!」
霧島が朗らかに答える。
「ご苦労様。それじゃあ、もうひと仕事お願い。今日はお布団を干したいから、竿を出しておいて頂戴。仙ちゃん、お茶を飲み終わってからでいいから、隆一郎たちを起こして頂戴ね」
台拭きを終え、小百合は立ち上がりながら宇佐にそう頼んだ。
しかし、宇佐はあまり浮かない顔で
「・・・でも、小百合さん。あの二人はそっとしておいた方が良いんじゃ・・・」
そう恐る恐る切り返した。
しかし小百合は涼しい顔で、
「何言ってるの、あれだけ夜通しエッチな事してた貴方達がこんなにピンピンしてるのよ。隆一郎たちが同じ様に夜通し何していたからって、グッタリなんて事はあの子に限って絶対無いわよ。それに、もう朝なんだから起きなきゃ、出仕の時間に間に合わないでしょう?」
さっくりと、昨夜の霧島と宇佐の二人の情事を暴露して来た。
「ぶっ・・」
咄嗟に宇佐がお茶を噴き出した。
その後何度もむせつつも、小百合の持っていた台拭きで慌ててちゃぶ台を必死に拭きなおしながら、小百合の顔を恐る恐る仰ぎ見た。
その時、ビビる宇佐には見えた事だろう。
小百合の頭頂部に生えた見えざる”角”が。
「あらやだ、ごめんなさい。だって貴方達、声が大きいんだもの。これに懲りたら、もう少し控えめの声でね。ほら、鞠もお年頃だから」
流石にその一言には、霧島も苦笑いで
「・・・ハハハ、よくご存じで・・。この次は、仙に猿ぐつわでもしようかな~・・」
そう言いながらお茶を一気に飲み干し、急いで立ち上がった。
霧島の背中には、滝の様な冷や汗がだらだらと流れていた。
その背後から、急に声が。
「いやですわ、お母様。私は男同士の睦み合いなどに興味はありませんから、どうぞご安心下さいませ。第一、貴方方が夜中に誰と何をなさろうが、私には何の関わり合いもございませんもの、ね?」
母と同じく涼しい顔で、鞠が二人に告げた。
鞠はそのまま、お盆の上の箸とお茶碗をちゃぶ台の上に手際よく並べだした。
但し、体中から殺気が漲っている。
霧島はその殺気に気圧され、思わず言葉を飲み込んだ。
「ぐっ・・・」
「・・相変わらず、キッツいねぇ~・・鞠ちゃん・・・」
慌てて立ち上がった宇佐が、霧島の背後に隠れる様に後ずさる。
そんな鞠が二人を見つめる視線は、氷のように冷ややかだ。
「フン!嫁入り前の婦女子のいる家だと云うのに。こんなうっす~い障子で仕切っただけの部屋で、あんな大きな声を夜中にあれだけ出せば嫌でも聞こえますわよ!これに懲りたら、もう少し自重なさいませ」
鞠のもっともすぎる説教に、二人が縮こまって謝罪した。
「・・・すみませんでした」
「・・ごめんなさい」
その一部始終を、草壁とアルフレヒドの二人はずっと柱の陰から見つめていた。
「・・・相変わらず遠慮が無い上辛辣だな、二人共」
淡々とそう呟く草壁の背後に陣取ったアルフレヒドは、恐怖で既に涙目だ。
「・・・・・そう、ですね・・・」
引き攣った笑顔で、どうにかそう答えるのが精一杯だった。
その日の朝食は、またも夜更かしをして未だ就寝中の和彦と、自宅へ帰ってしまった村雨の二人を除いた皆で囲む事となった。
朝餉には昨日の残りの筑前煮、(出汁を取った後の)いりこと昆布の佃煮、葱の味噌汁に糠漬けの盛り合わせ、冷ややっこが供された。
「うわ、お豆腐!どうしたのさこんなご馳走?!」
霧島が豆腐が出された瞬間驚いて、思わず小百合の顔を覗き込んだ。
「ふふ、師範代の宮下君が差し入れてくれたの。もう一品足りなかったから、助かったわ~」
宮下は、草壁道場の師範代をしている人物だ。
「良かったじゃん、冷ややっこは涼の大好物だもんね」
「最近は高級品の豆腐は、なかなか手に入れるのも難しいんですのよ」
「本当、久し振り~」
その会話を、アルフレヒドは不思議そうに聞いていた。
「・・へぇ、このふわふわの白い物は「豆腐」と云うのですね。そして、この「豆腐」は・・”高級”と云われるのなら、そんなに作るのに入手し難い様な高級な食材でも使われているのですか?」
「・・・えっ?」
「それは、どういう・・・・」
アルフレヒドのその質問に、その場の全員が固まってしまった。
それには逆に、アルフレヒドの方が焦りだした。
「え?ええっ?・・・私、何かおかしな事でも言いましたか?!」
異常に焦る、余りに必死なアルフレヒドに全員が爆笑した。
「そうだよね、外国の人なんだから知らなくて当然だよね!」
「急に当たり前のこと聞くからさぁ~、逆にビックリした」
草壁はずっと一歩引いて聞いていたのだが、クスリと微笑むと豆腐について説明し始めた。
「豆腐は・・乾燥大豆を水でふやかして、その水ごとすり潰し、汁を絞る。その汁を「呉」と云うんだが・・。その「呉」を火にかけて熱し、最後に”にがり”と云う液体を入れて固めた物が「豆腐」だ」
「にがりとは?」
「凝固剤の一種とでも考えてくれたらいい。確か、海水から塩を作る時に出る”余剰品”とでも云うのかな・・?まあ、そんな物だった筈だ」
「では、豆腐の材料・・乾燥大豆とは?」
「君の国の言葉では、”soja”と云う筈だが」
「・・ああ、大豆なのですね!・・そうでしたか、あの大豆からこんな白くてふわふわの食べ物が作られるのですね。それだけの手間暇がかかっていれば、確かに高級なのも頷けます。うわぁ・・・本当にこの国の文化は奥が深くて凄いです!」
全てを納得し、殊更感激するアルフレヒドに、皆ついつい笑顔になってしまった。
「お豆腐一丁にそんなに感動できるなんて、面白い子ねぇアルフレヒド君」
「つかむしろ、そんな作り方だったのかと感心したわ・・」
「よく知ってるね~隆。さすが」
「どうでもいいから食べましょう!今こうしてるこの時間自体が勿体ありませんわ!」
「確かに」
「いただきま~す」
その日の朝食もやはり、大変賑やかなものとなった。
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