モンキーマークのプレゼント

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初めて空から眺める景色は、とても綺麗でした。見とれてしまったラックは何度かソリから落っこちそうになり、そのたびにドレッドにこっぴどく叱られましたが、それに懲りないくらい飽きることなく心を打たれていたのです。

子どもたちの枕元にプレゼントを置くお手伝いも次第に慣れてきました。しんとした部屋では、自分の足音や包装紙同士が擦れる音が異様に大きく聞こえてビクビクしましたが、できるだけ音を出さない方法を身につけました。ドレッドにも褒められて、ラックは得意顔。ソリの上で何日も過ごす生活に疲れてはいましたが、充実感でいっぱいでした。

そして、旅は終盤に。

ドレッド一行は最後の国にやって来ました。いくつもの島が連なる国は、ラックが暮らす山小屋からどれだけ離れているのか、もう見当も付きません。いつもはお喋りなニトラスも言葉少なく、ドレッドは居眠りする時間が増えてきました。すれ違う他のサンタクロースたちも、旅の序盤に比べて元気が無さそうです。みんな、疲れ果てていました。ラックだけを除いて。