6.彼女

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6.彼女

結論から言うと、私の願い事は叶った。 3周目が終わった時、目の前に居たのはもちろん大学の友達でもなく、色白の彼だった。 私は彼を好きになった。おまじないのおかげなのかはさだかではないが、それをきっかけに度々彼を池の周りで見つけては声をかけ、いつのまにか惹かれていた。 「好きです!付き合ってください!」 私は人生初めての告白をした。顔が燃え上がるように熱かった。 「後悔しない?」 ダメなのか、良いのか、グルグルと頭の中が巡った。 「……そんなの今はわかりません!」 「……それもそうか。俺でよければ、ぜひ。」 そう言って、彼は私を正面からゆっくりと抱きしめてくれた。 彼の心臓の音がすぐ耳元にあった。やたら大きい自分のドキドキと彼のドキドキとの区別がつかなくなりながら、彼の胸に顔を埋めた。
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