1月2日

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亮輔 side 郁美から 話があると言われ 何かと思ったら 友海ちゃんが 理解しようとするが…出来ない 友海ちゃんの事は 亜衣の友達でよく話を聞いていて悪いイメージはないが 郁美と 付き合っている? どう考えても… そうだっ なぜ そうなった? 友海ちゃんが 郁美を… 郁美は 騙されている? 付き合う事を許す? 舞子達を見て 誰も 驚いていないって言う事は みんな知っていて 俺だけか…… 誰も反対はしていない むしろ 応援しているのか? 冷静に考える …ん? 郁美が 今 住んでいる部屋に 友海ちゃんが…居る? 何も分からないから まず 話を聞かないと 友海ちゃんへ 「いつから北海道に?」 「私が 去年 一昨年8月に北海道へ引っ越し 9月に郁美さんが来てくれて 12月に一緒に住み始めました」 …友海ちゃんの所へ 郁美が追いかけて行ったって事か 「…………」 「黙っていて すみません」 「私も 話さなかったから…」 そうだ 友達と 北海道旅行へ行くって… 本当は 友海ちゃんの所へ その後は…やりたい仕事があるからって… 「仕事で 北海道へ行きたいんじゃなく 友海ちゃんと居るために 向こうへ行ったって事か?」 「うん 友海と居る為に 仕事を探してから 山並第一電気を辞めたの」 郁美が 友海ちゃんの事を… 「えー…いつから…友海ちゃんを?」 「友海を好きになったのは 告白されてからだから 2年前」 …? 友海ちゃんも 郁美と同じ会社の実業団にいたのは 先に 友海ちゃんが郁美に…? 「…友海ちゃんは?」 「私は…8年以上前から 郁美さんの事が好きでした」 そんなに長く…付き合ったのは…一年前 友海ちゃんは 長い間想いを秘めていて 郁美に 告白して振られ北海道へ行ったってことか? でも 郁美は 自分の気持ちに気づいて… んー でも 学園長の日根埜谷さんが来たのは… 「……日根埜谷さんは 知っているのか?」 「北海道へ行った時 温泉街で 倒れた人を 私が介抱したって 日根埜谷さんが話してたの覚えてる? 友海と居る所を見られていたの」 知っているのか… 「私の事をちゃんと面接してもらって それで採用してもらえたの…天馬さんに 一緒に働きたいって言ってもらえて…パパが 北海道へ行くの反対していたから わざわざ説得に来てくれたの」 二人の事を考えて 日根埜谷さんと天馬さんが… また知らない事が増えたぞ 友海ちゃんと同じ学校で働いているのか 先週 奈穂さんと 舞子が二人で 郁美の所へ行ったのが腑に落ちる でも 郁美の相手が 誰であろうと気に入らない 「俺は 納得できん」 「私は 郁美さんと別れるつもりはありません」 友海ちゃんが 真剣に郁美の事を考えてるのは分かるが 「…これから先 どうするんだ」 「郁美さんに プロポーズしました」 「ん なぁ?」 話が飛んだぞ 「生涯かけて 郁美さんを大切にします」   「………」 ちょっと待て 「パパ 私ね 学生の頃から 告白されて付き合ってた人が沢山居たの でも 長く続かないし 好きになれなくて 私には恋愛は無理なのかなって落ち込んでる時 いつも 友海は 私の話を聞いてくれて 無理に人を好きになろうとしなくていい 今のままで良いって言ってくれたの 昔も今も 友海と居ると 落ち着けるし 安心できるの」 「………」 みんなが俺を見て 反対している俺が 悪いみたいじゃないか 冷静になれ 俺は間違ってない 「大事な娘を取られるんだ 嫌に決まってるだろっ」 あれっ? 付き合ってる事を 俺は納得してしまってる? いや 考えれば考える程おかしい 席を立つと 「パパ」 「トイレだ」 郁美は 友海ちゃんと居て幸せになれるのか? トイレから出ると 亜衣 「パパ」 「ん」 「夏に お姉ちゃんが ストーカーの被害にあったの覚えてる?」 「ん あぁ」 「パパには黙っていたけど…本当は お姉ちゃんが女子トイレに居た時 ストーカーが入ってきて 気づいた友海が お姉ちゃんを守って その時 友海がナイフで刺されたの」 「っ…」 そんな大事(おおごと)になっていたのか… 「まぁ 傷が浅くて縫っただけでなんとかいけたけど 友海だったら お姉ちゃんを守れるよ」 確か 郁美が大学生の頃も 友海ちゃんに電車で助けられたって言ってたよな 友海ちゃんは 郁美のヒーローか しかも 俺より カッコいいなんて… ダイニングテーブルへつき 「友海ちゃんだから反対している訳じゃない 誰が来ても…嫌なんだ… 娘が 辛い思いをしないように…幸せになってもらいたい 俺の願いは それだけだ…」 亜衣 「パパ それって二人の仲を許すって事?」 「いや……」 みんなの目が… 「……好きにしたらいいっ」 夕凪 俺を睨むなよ 「…郁美 友海ちゃん 仲良くな」 「パパ ありがとう」 「有り難う御座います」 俺の立場が… 父親って……(悲)
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