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次の日
部活が終わって
望先輩が
「またね」
「お疲れ様です」
みんなの前だから挨拶だけして
望先輩とはバスケ部へ入ってから よく話しかけてくれて 秋には 土日に お昼ご飯を食べに行ったりする関係に 私に好意を持ってくれているのは感じていた
クリスマス前に 一緒に遊びに行こうと誘われたけど その頃 寧々と付き合い出して 望先輩には 大事な人が出来たからと断っていた
シャワーを浴びて ご飯を食べてから
白のTシャツにデニムシャツを羽織って 下は カーキ色のパンツ 白のジャックパーセルのスニーカー 知り合いに会ってもバレない様におしゃれ眼鏡をかけて
駅の改札からホームへ
もう 望先輩が来ていた
グレーのストライプのスカートと白シャツ 白のコンバースのオールスターを合わせた爽やかコーデ
バスケしてる時の望先輩と違って 女の子らしい 髪をおろした姿を見て
先輩じゃなければいいのに…
「友海」
笑顔で こっちに手を振る姿は 男ならすぐに 抱き締めたくなるだろう
「お待たせしました」
「友海 カッコいいね」
「先輩の方が 可愛いです ストライプのスカート似合ってます」
「…ありがとう そんなに誉めないでよ 行こう」
ちょうど電車がきて
腕を組まれて
「はい」
恋すると 女の子は 可愛くなるんだなと客観的に思っていたら
「何か 考えてる?」
「いや…先輩 可愛い過ぎですね(笑)」
「…そんな事言ったら諦めないけど いい?」
「ずっと尊敬する先輩で居てください」
「ズルい」
「はい 私は ズルいです(笑)」
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