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水族館がある最寄り駅へ着いて
望先輩と 腕を組んで歩きだす
入場料を払い 水族館の中へ
長いエスカレーターで 一番上まで上がり 望先輩が 私の前に居て 振り返り
「友海より背が高くなれた(笑)」
「…まどか先輩 近いです」
キスされそうな距離に
油断したら 危ない 気を付けないと
開放的な空間に出ると 日本の森林をイメージした場所になっていて 水辺で生きる生物と渓流の魚 森の中の生態系が見られる
次のエリアは ラッコがいて 優雅に泳いでいる アシカも気持ち良さそうだなぁ
水槽に 陸上で生活する哺乳類が居た事が気になり アカハナグマって言うんだ 初めて見るものに興味を持ち 説明文を読んでいく
望先輩が行こうと腕を引っ張るから 逆に引っ張って 腕の中に閉じ込めて
「もう少し待ってください」
あっ
先輩は 私の胸元に頭を預けて 私の腰に手を回し 周りから見たら 完全にバカップルがイチャついてる様に見える
やってしまった
「…先輩 次 行きましょう」
「もういいの? 残念」
手をとられ がっちり恋人繋ぎに 先輩が楽しそうにこっちを見たから 笑顔を返す
ピラルクの水槽へ
1億年以上も前から姿を変えないって これでいいってことなんだよなぁ 私もこのままの自分でいいのかなぁ
オウサマペンギンは ペンギンの中で2番目に大きい種類 これより大きいって どれだけ大きいのか 気になる 近くで見ると 怖いぐらい大きいよ 人間ぐらい大きいのかなぁと妄想していると ふと先輩を見たら私の顔を至近距離で見ていたから びっくりする
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