コンビニ店員の意外な夢

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コンビニ店員の吉田真一は、今日の混む時間も終わりタバコの補充をしていた。すると「すみません。」と声が聞こえて振り向くとお客がカウンターに立っていた。 補充に集中していたので気づかなかった。 吉田は「すみません!」と言いながらその男性のお客が持ってきた商品のバーコードをスキャンする。 スキャン終ると合計金額を言うとお客がスーツの内ポケットから財布を出すときに紙がカウンターへ落ちた。 吉田はすぐに拾うと「どうぞ」もそのお客に渡す。 その紙は地図だった! 吉田は「地図ですか?」と思わず声を出してしまうとそのお客は「はい!地図です。僕中学校の社会科の教師をやってましてそれもあって地図が好きで、今はスマホとかで見れるでしょ。あれが好きでなくてやはり紙で見たくてね。」と言うと。吉田は「そうなんですか。自分も地図好きですよ。小学校の時に使って地図帳まだ、使ってますよ。」と思わず言ってしまう。その教師が「そうですか!それはうれしいですね。」と目を輝かせた。 その後、少し話してその教師の男性が帰って行った。 吉田は、少し、ニヤット笑いながら昔の夢を思い出していた。 すると、横から店長が「教師か、今は大変だろうな。」と言ってバックルームに戻る。 数日立って店長から飲みの誘いがあり、二人で居酒屋、明に飲みに行く。 始めはビールからはいり話をしている内にあの教師の話になって店長が「やっぱり、今の先生は大変そうだよね。俺は、昔はサッカー選手とかデザイナーとかになりたかったけどな!先生とかは絶対になれないなと思ってたよ。」と語る。 しばらく話していると店長が「吉田君は小さい頃の夢とかなかった?まあ、コンビニの店員になりたいと言う夢でもいいけどそれはないよね!どうだった?」と聞かれた。 吉田も少し、酔いが回ったのか「自分は、教師になりたかったんですよ!」と言って話し出した。 その日の飲みは終わった。 次の日、吉田がレジを打ってるとあの社会科教師が来店して少し話して店から出ていくと横から店長が「吉田君!昨日の飲みは五千円ね!後でいいから」と奢りでないことは知っていたが次の日に言えるのもすごいと思った。 その後に店長が「吉田君!教師になりたかったんだよね!意外だな!熱く語っていたから珍しいなと思ってね。」とディスってきたと思った。 すると、最後に店長が「吉田君!教師に向いてると思うよ俺はね!」と言ってバックルームに去って行った。 吉田はガッツし店長に目を見て言われたので何かグッときた。 少し、嬉しかったが店長に誉められてもなと思ってしまった。
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