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“ あぁジーナ、僕は君を愛している”
“ フレッド、私もよ! ”
“ 今世界が崩壊し闇に飲まれようとも僕は怖くない。君は僕の光だ!”
“ 私も例え世界を敵に回したっていい! だって死ぬ程貴方のことを愛しているんだかr
ブチン!
「0点0点0点! なぁにが光だ。何が死ぬほど愛してるーだ。そういう浮かれポンチ程死なないんだよクソ」
真っ暗なテレビ画面に向かって悪態を吐き、リモコンを捨てた。
映画同好会という飲みと出会い目的でしかないサークルで配られた評価用紙に、オールEを書き殴っていく。課題DVDは鞄の奥底にねじ込んでやった。
虐めか。これは新手の虐めなのか。
何が嬉しくてクリスマスイブに1人自室でラブロマンス映画見なきゃなんないんだよ。隣にある空のクッションが虚しい。本来ならここにはリモコンではなく可愛い彼女が座っているはずだった。
そもそも自らの口でこんな事を語らねばならんことすら虚しい。できればお察ししてくれお前ら。
イブ前日の23時59分、
俺は愛しの彼女にメールで振られた。
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