ー半年後ー

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「あー!失礼しました。管理人の方だったんですね。あの…用というか、未解決事件より前にこのアパートに住んでいた人で今は逃走中の…ひとって分かりますか?」あずささんが私の代わりに代弁する。 『……ふむ。なるほど、それなら多分、藤原総造(ふじわらそうぞう)さんの事かな。確かに今はこのアパートはもののけからじゃが、このアパートが建った頃は家族全員で住んでいた藤原一家だったんじゃよ。でも、総造君が小さい頃に母親も父親も亡くなって貧しい生活も送っていてのう、わしもたまに彼のアパートに行って話をしたり食材のおっそわけしていたもんじゃな。』 「そんなにも貧しい生活を送っていたんですか。あの、もしよければその藤原さんが住んでいた部屋を見せてくれませんか?」私は間宮さんの話を聞いて図々しくも要求してみた。 『…うむ。余り他人を部屋に入れるのは総造君の許可なしでは許せないんだが君達は何か事情があるようだな?』 「だから、私が言いましたよね?さっき、未解決事件の犯人かも知れないので凄く重要なんです!この子はその、未解決事件の目撃者何です!だからこそ、何か手掛かりがあるかもしれないんで、部屋に入れてください!」あずささんは更に押し入るように言いました。 『なるほど。総造君が19⚪月×日の容疑者?わしは信じたくは無いのじゃが…』間宮さんはおずおずう私達をその未解決事件の容疑者の藤原総造の部屋の鍵を開けてくれたのです。
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