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私はトイレで玲から裏口があると聞いて私は裏口から出て、玲は出入り口の方から出た。
無論、それは成功して私は無事に黒岩宅に帰ることが出来た。
玲も又、無事に家に帰れたとメールがあったので取り敢えず私は安心できた。
『舞?まだ、起きてるか?』
マンションに着いてから私は部屋で休んでいた。その時に私の部屋に哲司が入ってきて聞いてきた。
「はい。まだ起きてます。」
『その後、体調は大丈夫?何か思い出せたかな?』と聞いてきた。
「…いいえ。まだ。でも、見覚えのある建物とか場所は少し分かってきたんですがまだ確実の情報は何も…。」
『…ぅーんそうか…まぁ、急いではいないけど…少しでも何か思い出してくれないと僕も先が見えないからさ。成田刑事にも何か少しずつでも情報を知らせていかないと捜査を長引かせてしまうからさ。』哲司も少し気を揉み始めた。
「すみません。その、犯人の名前と逃走する前に住んでいたアパートは見つけたんですが…」
『それは前に君が僕に話してくれたよね?僕はその犯人の人相とか何処に逃走したとかその場所も早く見つかるといいと思ってる。舞を殺害した犯人…僕は許せない。僕が刑事ならその犯人の腕に手錠をかけてやりたいが…それは出来ないから。せめてその犯人の逃げた場所を突き止めたいな…』
「あの…」私は今日の出来事を一応、哲司に伝えてみた。
『えっ?帰りに誰かに後をつけられた?』
「はい…」
『それはもしかすると当時の事件の真相を知る誰かかもな。いや、その未解決事件の関係者で犯人と共犯していた奴かもしれない。君の顔、共犯者も見ていた可能性も高い。益々君に危険が迫るな…無茶に一人での行動は避けた方が無難かも。誰かと一緒ならば安心もできるが…。とにかく余り一人で出掛けるなよ!』
「…はい。分かりました。」とは言いましたが私は別の日も誰に連絡することなく一人で出掛けてしまったのです。
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