永遠の。

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その時、バッグの中でスマートフォンが震えているのに気付いた。慌てて確認したディスプレイには陽太(はるた)の妹“美波(みなみ)ちゃん”の文字。明日の確認だろうか? 「はい、美波ちゃ『晴香(はるか)さん?!早くっ、早く来てっ!お兄ちゃんがっ。』 いきなり電話口から美波ちゃんの切羽詰まった声が飛び出した。 「なっ、どうしたのっ?!」 『お兄ちゃん、事故でっ!市立病院に運ばれてっ!早くっ』 そこからは、記憶が曖昧というか、途切れ途切れにしかない。
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