Oh!squall

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Oh!squall

「大変だ?降って来たよ!ヒロ君」   「え?マジで」   買い物から帰ってきた妻は急いで部屋に飛び込み、ベランダの布団を片付け始め、夫は済まなそうに頭をかいていた。   「もう。ちゃんと見ててって言ったでしょう」   「ごめん」   「もう〜!」   役に立たない夫にイラとした妻は買ってきたものを冷蔵庫に入れていた。 そんな妻に夫はゲームをしながら呟いた。     「ね、お腹空いた」   「もう?朝ごはん食べたばっかりなのに……」   新婚家庭の彼女は、夫のために昼食を作り始めた。そんな夫はテレビなんか呑気に観ていた。   「さ。どうぞ」   「はい。いただきます」     そんな夫は彼女が作った素麺を食べてはいたが、目線はグルメ番組の料理を見ていた。   「ヒロ君、食べいている時くらい、テレビ消してよ」   「うん、でもさ。あれ美味しそうだよ」   しかし妻はリモコンでえい!と消してしまった。     「失礼でしょう?人がせっかく作ったのに、味合わないでテレビ観るなんて」   「ごめん」   殺伐とした食卓はシーンとなり、食事を終えた彼は本屋に行ってくると言って一人で出かけてしまった。   ……はあ。   結婚をして安心したのか彼はいつも自分勝手で、結婚を機に生活が変わった彼女の方はいつもカリカリして、余裕が無かった。   確かに家の事は夫よりも自分がやったほうがいいし、任せるとどうなるのか不安なのでそれはいいが、それを当たり前に思っている夫に彼女は不満だった。   そんな彼女は夫がいない間に掃除をかけて、清々していた。     しかし。   夫はなかなか帰ってこないので、だんだん心配になってきた。   そこで連絡を取ると、本屋から発展して結構遠くに行っていることが判明した。   なんか無性に腹がった彼女は、この日、荷物を軽くてまとめて実家に帰った。  
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