第一章 ラブラドライトの紡ぐ出逢い

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「気になりますか?」 すぐ側から声がして朱音は慌ててそちらを向けば、見上げるように女神が微笑んでいる。 「ここは私の仕事場なんです」 少し部屋の方に目線を向けた後、女神は朱音を見る。 「どんなお仕事をされているんですか?」 「占いと、カウンセリングのようなものですね」 朱音が困惑したような顔をしたせいか、女神は少し笑い、 「そんなことを言われると怪しく思うのは無理も無いことです」 「いえ、私占い大好きです!」 朱音が慌ててそう言うと、女神はきょとんとしたあと、くすっと笑った。 可愛い。くすっと笑うと美しさに可愛らしさまで追加されるなんてずるい。 こんな美しい存在と生で対峙したことの無い朱音のとしては、新たな発見ばかりだ。 「簡単でよければ占いましょうか?」 朱音がそんなことを思っているとは知らず、女神は声をかける。 「良いんですか?!あ、えっとお値段は」 思わず反射的に言ってしまったが、チェーン店のような占いでもそれなりにするのに、こういう個人のとこでやっているのはとても高額な場合が多い。
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