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「安心して下さい、知人にお願いして女性二人に来てもらいました。
部屋に運び込んだのは僕たちですが、着替えなどは全て女性がしましたから」
自分の身体を冬真に見られなかったことに心底ほっとして、朱音は昨日起きたことをやっと思い出した。
カーテンを開けて目に飛び込んできた赤い火と黒い煙を理解できず、どこで火事が起きているのかと窓を開ければ、熱風と共に水が一気に入り込んだ。
朱音は慌てていつでもすぐに持ち出せるようにとKEITOの絵や冬真からのプレゼントを入れておいたリュックをキッチンに運び、ゴミ袋の中に入れ袋を何重にもして縛るとその辺にあった服に着替え、昨日持って帰ったままのバッグにスマートフォンを投げ入れると朱音はゴミ袋に入ったリュックを抱えて外に飛び出した。
マンションの廊下は内廊下のため火はわからずに避難階段のドアを開ければ一気に黒い煙が入り込み、朱音はタオルを口に当て上へと逃げたたが屋上のドアは鍵がかかっていて出ることは出来ず、そこには既に二人ほどの人が居てオロオロしていた。
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