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「戻ってきて良いというのは本当なんですか?また責任を感じたからじゃ」
黙っている冬真に、朱音はどう返すべきか悩んでいた。
ここに戻りたいというのはずっと願っていたこと。でもそれで冬真は苦しまないだろうか。
朱音は人に迷惑をかけることに臆病になっていて、なかなか素直に受け取れない。
出て行けと言われたのが今度は戻ってこいと言われる彼の真意は何なのだろうか。
「・・・・・・多分、僕は自分の知らないところで朱音さんが危険にさらされるのが嫌なんでしょうね」
困ったように冬真が笑って朱音は戸惑いながら冬真を見る。
「僕はとても身勝手な人間です。朱音さんが思うような優しい人間では無いですが、ここには健人もアレクもいます。
住んでからは僕では無く健人の言うことを信じていれば大丈夫ですから戻ってきませんか?」
自分の感覚も常識も基本魔術師としてのもので、おそらく一般人とは乖離している。
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