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その頃フェレットのコウちゃんと野良猫のヨシキは…
「すー…」
「すー…」
2匹はまだ寝ていた。
「ただいま…あれ?ヨシキと…フェレット?」
「?…ああ、お帰り」
「ただいま…今日はヨシキ来てたんだね」
「ああ」
「それに初めて見る子もいるみたいだけど?」
「ああ、イタチだと思うんだが…」
「…違うわよ」
「そうなのか?」
「確かにイタチの仲間でもあるけど…この子はフェレットだよ」
「フェレットていうのか…」
そう言って帰って来たのが神社の神主さんの娘だった。
「それにしてもこの子達、起きないね…」
「だな…よっぽど疲れたんだろう…」
「…あれ?」
「?…どうしたの?」
「このフェレット首輪してる…」
「…本当だ」
「どっかで飼われているのかもこのフェレット」
「だったら飼い主が心配しているな…」
「けど…首輪、見てみると名前しか書いてない…」
神社の神主さんの娘さんがフェレットのコウちゃんに首輪が着いているのに気がついたがフェレットのコウちゃんの首輪にはコウちゃんの名前が彫られているタグだけだった。
「そんなのよく見えるな…小さすぎで読めん何て書いてあるんだ?」
「えっと…コウて書いてある」
神社の神主さんの娘さんがフェレットのコウちゃんの名前を読んだらフェレットのコウちゃんが目を覚ました。
「…?…何…誰か呼んだ?…」
「あ、起きたみたい」
「ふぁ~…あれ…ここ何処?」
あくびをしてぼーとしながら見ていた。フェレットのコウちゃん
「こんばんは…コウちゃん」
「…誰?何で…僕の名前、知っているの?」
神社の神主さんの娘さんがフェレットのコウちゃんに話かけたらフェレットのコウちゃんは自分の名前を呼んだ神社の神主さんの娘さんのことを見て首をかしげた。
「あら…この子、人間の言葉がわかるみたい…」
「そうなんだよ」
「君の首輪のタグに君の名前が彫られているのそれでコウちゃん…てわかったのよ」
フェレットのコウちゃんの首輪のタグを指差して神主の娘さんがそう言った。
「あ、そっか…これか…」
そう言われてフェレットのコウちゃんは首輪のタグを触った。
「それにしても困ったなぁ…」
「うん…タグには名前しかないからな…これじゃ家まで連れていってあげられないよ」
神主さんと娘さんが話しているのを聞いてフェレットのコウちゃんはふと思い出して慌て始めた。
「あ!そうだ!家に帰らないと飼い主さんが心配してる!」
「…すー」
慌て始めたフェレットのコウちゃんを尻目に野良猫のヨシキはのんきに寝ていました。
「ねぇ!ヨシキ!起きて!」
「…すー」
「て、全然、起きないし!…ねぇ!ヨシキてば!」
フェレットのコウちゃんは野良猫のヨシキの体を揺すったが中々、起きませんでした。
フェレットのコウちゃんが野良猫のヨシキを何とか起こそうとしているその時、玄関の方から猫の鳴き声が聞こえて神主が玄関の方に行って出て見たら
「おや、珍しいな…おい!ユウ!」
何と訪ねて来たのは猫のユウくんでした。猫のユウくんは扉があいたとたんに中に入っていった。
「ハァハァ…ここにいたのか…」
「え?…あ…何でここに…」
「?…ふぁ~…どうかした?」
家の中に入った。猫のユウくんはフェレットのコウちゃんと野良猫のヨシキがいる縁側に来た。と同時に猫のヨシキが起きた。
「…何、飼い主を心配させてるんだよ!…たく…さっさと帰るぞ…」
「え…ちょっと待って!」
「え?…あ、お、おい…」
猫のユウくんはそう言うと先に行ってしまった。フェレットのコウちゃんは猫のユウくんが迎えに来たのに驚いていたがとりつく暇もなく慌てて猫のユウくんのあとを追った。それに続くように野良猫のヨシキも2匹を追いかけた。
「あ!…行っちった…」
「な、なんだもう行ったのか…」
「ユウくんの知り合いのフェレットだったのかな?」
「だろうな…ユウと一緒に行ったからな…」
そんなことを神社の神主さんと娘さんが話ながら3匹を見送った。
「ハァハァ…ち、ちょっと待って…ハァハァ」
フェレットのコウちゃんはようやく猫のユウくんに追い付いて走りながらフェレットのコウちゃんは猫のユウくんに話かけた。
「…」
猫のユウくんは何も答えずに走るスピードを緩めなかった。
「ハァハァ…もう…ハァハァ…いいよ…勝手に喋るから…ハァハァ…」
「…」
「ハァハァ…どうして…ハァハァ…君が迎えに来たの?ハァハァ」
「…そんなの…俺が聞きたいよ」
猫のユウくんは小さな声でそういった。
「え?…今、何て言ったの?」
「な、何でもね!」
そう言って猫のユウくんはスピードを上げた。
「あ!ち、ちょっと待って!」
「お、おい、お前ら早すぎ!」
フェレットのコウちゃんは猫のユウくんが何て言ったのか聞こえていなかったので猫のユウくんに尋ねたが猫のユウくんはそう言ってスピードを上げて降りて行く猫のユウくんを追いかけて行くしかなかったフェレットのコウちゃんその2匹のあとを追う野良猫のヨシキだった。
「ハアハアようやく追い付いた…」
「おーい待ってくれよ…ハアハアやっと追い付いた」
長い階段の一番したに先についた猫のユウくんは2匹が降りてくるのを待っていた。
「…行くぞ…」
「え!…ちょっと」
「え!少しくらい休ませろ…」
2匹が付いたらすぐに走り出してしまった。2匹は疲れていながらも仕方なく猫のユウくんについて行くしかなかった。
そのころフェレットのコウちゃんと猫のユウくんの飼い主は家の周りを捜していた。
「コウちゃん!」
「どこ!コウちゃん!」
フェレットのコウちゃんの名前を呼びながらあっちこっち捜し回っていたら
「おーい!」
「?…今、ユウくんの鳴き声聞こえたような…」
猫のユウくんの飼い主は猫のユウくんの鳴き声がした方を見た。
「あ!…ユウくん!…あ!藍華ちゃん!コウちゃんいたよ」
「え!…本当!」
「うん…ユウくんと一緒にこっちに走って来る」
「本当だ!…コウちゃん!」
「ハアハアあ!か、飼い主さんだ!」
そう言ってフェレットのコウちゃんの飼い主はフェレットのコウちゃんを見て走り出していた。
「コウちゃん!…何処に行ってたの心配したんだよ…」
「ハアハア…ご、ごめんなさい…」
フェレットのコウちゃんの飼い主はフェレットのコウちゃんのことを抱き締めた。フェレットのコウちゃんは息を切らせながら飼い主に飛び込んで謝った。
「…ユウくん探して連れてきてくれたんだ…」
「…別に…」
猫のユウくんは飼い主にそう言われたがプイとそっぽを向いた。
「ふふ…」
「ハアハアや、やっと追い付いた…もうダメ…」
そう言って野良猫のヨシキはその場で倒れた。
「あれヨシキ…もしかしてコウちゃんヨシキと一緒だったんだ」
「?…うん…」
猫のユウくんの飼い主にそう尋ねられて野良猫のヨシキは力なく頷いた。
「優菜ちゃんありがと!」
「ううん…お礼ならユウくんに言って…ユウくんが連れて来てくれたみたいだから…」
「そうなの?…ありがと…ユウくん…」
フェレットのコウちゃんの飼い主がお礼を言ったら猫のユウくんの飼い主がそう言ったので頷いて猫のユウくんにお礼を言った。
「…」
「あ、ユウくん行っちゃた…」
猫のユウくんはお礼を言われてもそっぽを向いて自分の家に入って行ってしまった。
「ふふ…照れてるんだよ」
「そうなの?」
「うん」
「…」
そんな猫のユウくんのことをフェレットのコウちゃんは見て猫のユウくんが行った。方をじっと見ていた。
それからフェレットのコウちゃんはしばらく外出を禁止を出されされた。
「…はぁ…暇だな…あれから飼い主さんには怒られてしばらく外出禁止されちゃったよ」
そう言ってフェレットのコウちゃんは部屋の中から外を眺めてため息をついた。
「退屈そうだな」
「だ、誰?」
そう言って現れたのはリスざるのグチさんだった。
「あ、そういや始めてだったな…俺はリスざるのグチよろしくな!」
「あ、僕は…」
「言うな聞いている…フェレットのコウだろ?」
「うん…よろしくね」
「おう!」
「それで何しに来たんですか?」
「お前に会いに来た」
「え…」
「て、言うのは冗談で…」
リスざるのグチさんからそう聞いてフェレットのコウちゃんはこけた。
「あら…じゃ何しに…」
改めてリスざるのグチさんにそう尋ねたフェレットのコウちゃん
「たまたまここを通りかかっただけだ…」
リスざるのグチさんはたまたまフェレットのコウちゃんの家のベランダのところを通りかかったら退屈そうに外を見ているフェレットのコウちゃんを見て声をかけた、だけだった。
「そ、そうなんですか…(な、何なんだろこのリスざるは)」
フェレットのコウちゃんはそう思った。
「まぁ会いに来たのは間違ってはいないだけどな」
「え…どっちなんですか?」
「そのうち会えるだろて思って…それに何処に住んでるか知らなかったからな…んで今日はたまたま散歩してたら退屈そうにしてた。お前に声をかけただけだ」
「…本当に通りかかっただけなんですね」
「おう」
「…」
そう聞いてフェレットのコウちゃんは言葉が出なかった。
「それよりユウは来てないのか?」
そう言ってリスざるのグチさんは当たりをキョロキョロと見渡した。
「え?」
「いや…この前お前のこと必死になって探してたからよほど仲が良いのかと思って…違うのか?」
「違いますよ…それにもともとあいつは俺と仲良くなるつもりないし…」
「…ユウがそう言った。のか?」
そうリスざるのグチさんに尋ねられてフェレットのコウちゃんは頷いた。
「…何で探しに来てくれたのかわからないですよ…」
「ふーん…」
「ふーん、て…まったく興味なさそうに言わないでくださいよ」
「え…だってどうでもいいし…」
「…」
リスざるのグチさんにそう言われフェレットのコウちゃんはリスざるのグチさんを睨んだ。
「いや…それなりにお前ら仲良いじゃん…」
「え!…どこが!? 」
「…(こいつら気づいてないのか?)」
「?」
「ああ…いや…何でもない」
リスざるのグチさんはすでに仲良くなっているのに気づいていないフェレットのコウちゃんを見てそう思った。があえて言わなかった。
リスざるのグチさんはフェレットのコウちゃんも猫のユウくんもきっとお互いに認めないだろし認めたくないのではないかと思っていた。
そのあとフェレットのコウちゃんとリスざるのグチさんは仲良くなり色々なことを話してフェレットのコウちゃんの飼い主が帰って来るまでリスざるのグチさんと話し込んでいた。
「ただいま…?…あれて…リスざる?…だよね…何処から入って来たんだろ?」
フェレットのコウちゃんの飼い主が帰って来たら部屋にリスざるがいるのに不思議に思って見ていたら
「あ!…飼い主さんだ!お帰りなさい!」
フェレットのコウちゃんはリスざるのグチさんと話しているうちに飼い主が帰って来ているのに気づいて飼い主のもとに駆け寄った。
「コウちゃん…ただいま…」
「お帰り!…あ、そうだ…グチさん…あれ?何処に行ったんだろう…」
フェレットのコウちゃんはグチさんに夕食に誘おうとして振り返ったらグチさんはいつの間にか居なくなっていた。
「あ、あれ…さっきのリスざる何処に行ったんだろう?」
そう言ってフェレットのコウちゃんも飼い主も辺りをキョロキョロと見渡して見たがリスざるのグチさんの姿はなかった。
「…あれ?…そういえば…グチさんいったい何処から入って来たんだろ?」
リスざるのグチさんが部屋にいたのに今頃、気づいたフェレットのコウちゃんは不思議に思った。がそれ以上は気にしなかった。
それから数日がたちフェレットのコウちゃんはようやく飼い主から外出の許可が下りて久しぶりに外へ散歩に出かけた。
「う~ん…久しぶりに外に出たな…さてと…散歩しに外に出たのはいいけど…何処に行こ…とりあえず…行こ…」
フェレットのコウちゃんはとりあえず外に出たのはいいが何処か行きたい場所が決まらずに悩んでいたがとりあえずその辺をぶらつくことにした。
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