猫のユウくんとフェレットのコウちゃん

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 フェレットのコウちゃんがしばらく歩いていたらとある一軒の家の庭の前に通りかかろうとしたら1羽のウサギが飛び出して来てフェレットのコウちゃんにぶつかった。 「「わぁ!」」  ぶつかった拍子にフェレットのコウちゃんは尻餅をついた。 「いたた…」 「ご、ごめんなさい!」 「いきなり飛び出して来て危ないな…」 「…ごめんなさい…あ、あの大丈夫ですか?」 「…う、うん…」  そう言ってフェレットのコウちゃんは立ち上がった。 「本当にごめんなさい…」  ウサギが再び謝った時、庭の方から人が出てきた。 「あ、ま、まずい!」  ウサギはその人を見た瞬間、庭の植木のしたに隠れた。 「あ!ちょっと!!」  フェレットのコウちゃんはそれに続くようにフェレットのコウちゃんも隠れた。 「ショウちゃん…何処に行ったの?…外にいないし何処に行ったのかしら?」  庭から出てきた人は見た目は痩せていてちょっと目付きの怖いおばさんが誰かを探して名前を呼んでいたが辺りをキョロキョロと見渡してから家の中に入っていった。 「…ふー…やっと行った…」 「…ちょっと君!」 「あ!ご、ごめんなさい!」 「いったい何の?」 「それは…」 「うるせぇな…」  ウサギとフェレットのコウちゃんが話していたら突然声が聞こえてそっちの方を見てみると 「!!(な、何でこんなところに!!)」 「あ、ユウさん…来てたんですね」  そこには猫のユウくんがいた。 「ふぁ~…せっかく気持ち良く寝てたのに…う~ん…」  猫のユウくんはそこで寝ていたのかあくびをして体を伸ばして顔を洗った。 「…」 「何だよ…ショウまだ飼い主お前に服着せるの諦めてなかったのか?」 「うん…ハァー」 「あの…」  猫のユウくんはフェレットのコウちゃんのことを無視して話していたらフェレットのコウちゃんが声をかけた。 「?何だいたのか」 「いたのか…じゃないよさっきからいたよ!」 「ひょろ長だからわかんなかった」 「イヤイヤ明らかに気づくよね目の前にいたんだから!」 「あ、あの…」 「ああ、悪いこのひょろ長がうるさくって…」 「ひょ、ひょろ長!!」 「えっと…こいつは…ふぇ…ふぇ…ふぇ!クッション!!…で、なんだけ?」  猫のユウくんはフェレットのコウちゃんのことを紹介しようとしたらくしゃみが出た。 「フェレットだよ!」 「そうそうそれ…の…こ?」 「宏太朗だよ!…じゃなくって…コウだよ!」  フェレットのコウちゃんは間違えて本当の名前を言ってしまい慌て訂正した。 「へー宏太朗て言うんだ…」 「ち、違うから!…コウちゃんだから!」  フェレットのコウちゃんは否定した。 「…ふふ」  そんな二人を見てウサギは笑った。 「どうかしたか?」 「あ、いや…何だか漫才、見てるみたいだなと思って…」 「ああ、確かにそうだな…俺がつこみ?」 「イヤイヤどう見ても僕でしょ!」 「ふふ…あ、そうだまだ僕のこと言ってなかったよね」 「あ、うん…何かごめんね」 「ううん…僕はウサギのショウよろしくね!」 「うん!…あ、一様ちゃんと自己紹介するね…僕はフェレットのコウよろしくね!」  フェレットのコウちゃんは猫のユウくんのことをちらっと睨んで改めて自己紹介した。 「うん!」 「ところで何でお前ここにいるんだ?」 「え…ああ、散歩してたら…」 「まぁ…どうでもいいけど…」 「な!…聞いといて…どうでもいいて…酷くない!?」 「あはは…あ、そう言えば…ユウさんはどうやって飼い主さんから洋服を着させるのや止めさせたんですか?」  フェレットのコウちゃんが猫のユウくんにボケとつこみをしていたらウサギのショウくんが苦笑いをして猫のユウくんに前から聞きたかったことを聞いた。 「?…ああ…そんなの決まってるだろ…洋服をもって来た時におもいっきり威嚇をしてやったんたんだよ」 「威嚇?」 「ああ、思いきし威嚇してぜってに着ないてことを飼い主にわからせたんだよ」 「す、凄い…さすがユウさん…」 「いや…それは君だけじゃないかな?」 フェレットのコウちゃんがそう言った。 「そうか?」 「うん…僕も着させようとする飼い主さんから逃げてたから…」 「一番、効果のある方法だけどなぁ…」 「それが出来たら苦労しないよ…」  フェレットのコウちゃんがそう言ったらウサギのショウくんも同意して頷いた。 「だいち何で、人間は俺達動物に服なんて着させたがるんだよ」 「確かに…」 「そうですよね」  猫のユウくんがそう言ったら二匹とも頷いていた。 「俺達にはこの毛があるし服、来たら暑いだろ…」 「うん…夏とか最悪だよねあんな暑いのに服なんて着たら…想像しただけでもやだよ」  ウサギのショウくんがそう言ったら猫のユウくんもフェレットのコウちゃんも頷いた。 「…ショウちゃんどこに行ったのかしら…」  三匹が植木のしたで話していたらウサギのショウくんの飼い主がまた出て来て辺りを見渡していたら 「あ、こんにちは!」 「あら、優菜ちゃん…学校からの帰り」 「はい」  猫のユウくんの飼い主がちょうど学校の帰りに通りかかりウサギのショウくんの飼い主に声をかけた。 「?…もうそんな時間だったのか…」  猫のユウくんは飼い主の声を聞いて時間がかなり過ぎていたのに気づいた。 「?…あ、僕の飼い主さんも一緒だ!」  フェレットのコウちゃんが見覚えのある靴を見て覗いて見たらフェレットのコウちゃんの飼い主も一緒に帰って来ていた。 「初めましてかしら?」 「あ、はい…」  フェレットのコウちゃんとウサギのショウくんの飼い主達もそれぞれ自己紹介をして仲良くなった。 「あ、そうだ…優菜ちゃんショウちゃんこっちにこなかった?」 「ううん…ショウちゃんいないの?」 「ええ…この服、着せて揚げようとしたらショウちゃん逃げちゃって…」  そう言ってウサギのショウくんの飼い主は二人にウサギに着せる手作りの洋服を見せた。 「「わぁ可愛い!」」  二人はその洋服を見て喜んでいた。 「でしょ?…」 「これ作ったんですか?」 「ええ…ペットショップに行ってもウサギ用の服が売ってなかったから私が作ったのよ」 「凄い!」 「でも何でウサギの服、何か作ったんですか?」 「ああ、これよ…この前たまたまYouTube観てたらこんなのがあって…」  そう言ってウサギのショウくんの飼い主はポケットからスマホを取り出してとある動画を観せた。 「わぁ!可愛い!」 「ハムスターが帽子被ってる!可愛い!」 「でしょ?…これ観たらショウちゃんにも洋服、着せたくなっちゃて…」  その動画にはハムスターがニット帽を着けて何かの宣伝している動画だった。 「それで…」 「ええ…で出来たこの服を着させようとしたらショウちゃん何時も逃げちゃうのよ」 「なるほど…」 「…もしかしたら…ショウくん洋服着るの嫌なんじゃ…」  猫のユウくんの飼い主がそう聞いて嫌がっているのではと言った。 「え?」 「前にね…私もユウくんに猫用の洋服を着させようとしたら思いきり威嚇されちゃって…」 「え…そうなの?」 「うん…一度クリスマスの日にサンタの格好させたら嫌がちゃって…それ以来、洋服、見せるたんびに威嚇するようになったの…」 「え…」  ウサギのショウくんの飼い主はそう聞いて言葉が出なかった。 「あ、私もコウちゃんに洋服着せようとしたら何時も逃げちゃうんだよねぇ」 「…やっぱりショウちゃんも嫌なのかしら…」  ウサギのショウちゃんの飼い主はそう言って腕を組んで左頬に手をやって考えた。 「きっとそうだと思うよ…」 「…しょうがない洋服、着せるの諦めましょう…」 「!?…凄い!ユウさんのおかげで諦めてくれた!!」  植木の下で隠れながら聞いていた。ウサギのショウくんは猫のユウくんに感謝した。 「ありがとう!ユウさん!」 「いや…感謝するの飼い主さんじゃ…」  フェレットのコウちゃんがそう言ったがウサギのショウくんは聞いていなかった。 「別に…ただたんに威嚇しただけだしな…」 「…自分の手柄にしてるし…ま、いいか…」  そうつこんだがウサギのショウくんが余りにも喜んでいたのでそこは気にしないようにした。  そのあとウサギのショウくんはそのまま植木の下から飼い主に気づかれないように抜け出して飼い主のもとに行ったらウサギのショウくんの飼い主は喜んでショウくんを抱き上げて猫のユウくんとフェレットのコウちゃんの飼い主にお礼を言って部屋に戻った。 「ふふ…良かったよね」 「…ふぁー…ああ…さてと帰るか…おーい」  猫のユウくんはあくびをして植木の下から出て飼い主を呼んだ。 「あ、ちょっと待ってよ!」  フェレットのコウちゃんも追いかけるようにあとから植木の下から出た。 「?…あ、ユウくん…今日はお散歩?」  猫のユウくんの飼い主は猫の鳴き声が聞こえてそちらの方を見たら猫のユウくんがいた。 「おう…」 「そうか…じゃ一緒に帰ろか?」 「うん…」  そう言って猫のユウくんの飼い主は猫のユウくんを抱き上げた。 「あ、待って!!」  そう言って慌てフェレットのコウちゃんは植木の下から出てきた。 「あれ…コウちゃんも一緒だったんだ…」 「藍華ちゃん…コウちゃんもユウくんと一緒だったよ」 「え?…あ、本当だ…コウちゃんもおいで…久しぶりの散歩、楽しかった?」 「うん!」  フェレットのコウちゃんは飼い主にそう聞かれて元気よく頷いた。  そのあと二人と2匹は仲良く帰って行った。  それから数日が過ぎて相変わらずフェレットのコウちゃんと猫のユウくんは仲良くなれずにいた。  そして今日もフェレットのコウちゃんが一匹で公園に来ていた。 「…やっぱり…いない…」  何度か公園に来ていたフェレットのコウちゃんだったが何故か何時も公園に来ても誰にも会わなかった。 「何で?…」 そう思って公園の前で立ちすくんでいた。 「あれ?…今日も来たの?」 「え?」  後ろから声をかけられてフェレットのコウちゃんが振り返って見るとそこには一匹のシマリスがいた。 「君は?」 「僕はシマリスのホリエル」 「え…ほ、ホリエル?」 「よろしくね…えっと…」 「あ…僕はフェレットのコウよろしく…」  そう言ってお互いに自己紹介した。 「やっと名前わかった」 「え?…あ、そういえばなんで僕が何時も来てるの知っているの?」 「ああ、僕は毎日、この公園に来てるんだよ」 「え…見たことないけど?」 「そりゃそうだよ…僕、何時も別荘から君を見かけているからね」 「へ?…べ、別荘?」  そう聞いてフェレットのコウちゃんは首をかしげた。 「直ぐ近くにあるんだ…来る?」 「え…う、うん…いいの?」 「うん…今のところ遊びに来てくれるのグチさんだけだからね…君も招待するよ」  そう言ってシマリスのホリエルは公園の中に入って行った。 「あ!…待って!…」  それに続くようにフェレットのコウちゃんも慌て後を追った。 「これが僕の別荘だよ」  二匹がついたのは公園の端にある一本の木の前だった。 「ここが別荘?」 「うん…」  フェレットのコウちゃんは目の前の木を見て首をかしげた。 「何処に別荘があるの?」 「ふふ…木の上」  そう言ってシマリスのホリエルは上を指差した。 「上?…あ、あそこに何かある…」  フェレットのコウちゃんは上を向いて見て見るとそこに窪みがあるのがわかった。 「君は木に登れる?」 「うん」 「じゃ大丈夫だね…おいでよ…」  そう言ってシマリスのホリエルは木をするすると登って行き木の窪みの中に入って行った。 「あ!…待って!…(それにしてもここに来てからずっと誰かのこと追いかけてるような…)」  そう思いながら木の窪みのあるところまで登って行った。 「到着と…わぁ!凄いここが君の別荘?…凄い広いしキレイ!」 「ふふ…でしょ?…後ろ振り返って見て…眺めがいいから…」 「え…うん…」  シマリスのホリエルにそう言われてフェレットのコウちゃんは後ろを振り返って見て見ると公園全体が見回せた。 「わぁ!…凄い眺めがいいね」 「でしょ?…僕は何時もここから見てるんだ…」 「あ、だから僕が何時も来てること知ってたんだ」 「うん…」
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