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「?…でも何でここが別荘なの?…君には飼い主さんが居ないの?」
フェレットのコウちゃんはふと疑問に思いそうシマリスのホリエルにそう尋ねた。
「ううん…居るよ」
「え?」
「僕の飼い主さんはこの公園の直ぐ隣にあるアパートに住んで居るんだ」
「へ?…じゃ何で?」
「僕がここに引っ越して来た時にこの公園にちょうどいい穴の空いた。木があったから…その日のうちに覗いて見たら住み心地がすんごい良かったんだ!…けど僕の飼い主が心配するといけないから別荘にしようと思って…」
「へー…そうだったんだ」
「でも…ここに居るのはほとんど昼間だけなんだ」
「夜には来ないの?」
「うん…めったには…あ、でも猫集会の時は出るかな?」
「え?…猫集会?」
「あれ知らない?」
「うん…」
「猫集会は猫達が気まぐれに集まっておしゃべりしたりして…あ、たまにシロさんのダンスショーやるけどね」
「へー…」
「あ、シロさんは…」
シマリスのホリエルが猫のシロのことを説明しようとした。
「あ、シロさんなら前に合っているから知ってるよ」
「それなら大丈夫だね…あれ?…そういえば前に歓迎会やるはずだった…フェレットて君だったんだ!」
シマリスのホリエルが猫のシロのことを話していたらふとこの前、歓迎会をやるはずだったフェレットのことを思い出した。
「あ…う、うん…」
フェレットのコウちゃんはちょっと気まずそうに顔を反らした。
「…それにしても…猫の集会なのに他の動物とか居ても良いだなんて…」
フェレットのコウちゃんはあまり触れられたくなかった。ので話を変えた。
「だよね…本来、猫集会は猫だけで集まってやる集会なんだけど…この辺の動物達は皆、仲がいいからね…猫達は気にせずに他の動物も誘うんだよ」
「へー、そうだったんだ…それにしても…」
「?…どうかした?」
「いや…僕がいつも行くと何で誰も居ないのかな?て思って…」
「ああ…それね…コウちゃんいつもお昼頃に来るからだよ」
「え?」
「いつも…コウちゃん公園に来るの昼になった頃に来てるから誰も居ないんだよ…つまりね。お昼になると公園に来ていた人達は皆一旦、家に帰って行っちゃうんだよ」
「ああ…なるほど…」
「それで…いつもタイミング悪くコウちゃんが公園に来てたんだよ」
「だからだったんだ…次からは少し早めに出て来ようかな?」
「そしたら皆、居るから会えると思うよ」
「うん!」
その後フェレットのコウちゃんとシマリスのホリエルは色んなことを話してフェレットのコウちゃんが帰る時間までシマリスのホリエルの別荘に居た。
「あ、そろそろ帰らないと…」
日が沈み始めた頃フェレットのコウちゃんは帰らないといけない時間帯になった。
「もうそんな時間か…楽しい時間てあっというまに過ぎるて言うけど…本当だね」
「うん…あ、また来ていいかな?」
「うん!何時でも来てよ!」
「あ、ホリエルは帰らないの?」
「うん…直ぐそこだしもう少しここに居るよ」
「そっか…じゃ僕は帰るね」
「うん…じゃまたね!」
「うん!」
そう言ってフェレットのコウちゃんは別荘から出た。
フェレットのコウちゃんは公園から出る前に振り返って別荘の方を見たらシマリスのホリエルが手を振って見送っていたのでフェレットのコウちゃんも手を振り返して公園を後にした。
「う~ん…今日は楽しかったな…」
フェレットのコウちゃんは背伸びをして家に向かって歩いていた。
「…!?(な、何でいるの!)」
「!!…」
フェレットのコウちゃんは歩きながらふと後ろを振り返ったらそこに猫のユウくんが居たのに驚いた。
猫のユウくんもまさか振り返るとは思ってなかったのか猫のユウくんも驚いていた。
「…」
「…」
二匹はお互いに何も言わずにいたら猫のユウくんが何も言わずにフェレットのコウちゃんの横を通って先に行ってしまった。
「…(何なんだよ!)」
フェレットのコウちゃんはムカついた。が直接、言って言い争いになるのも嫌だった。フェレットのコウちゃんは仕方なくそのまま帰って行った。
次の日
フェレットのコウちゃんは久しぶりに猫のユウくんの家を訪れていた。が相変わらず縁側で眠っている猫のユウくんに声をかけようにも昨日のこともあり中々話かけられないでいた。
「…(昨日のこと聞こうと思って来たけど…やっぱり寝てる…僕が起こしても中々起きないし…)どうしよ」
「何が"どうしよ"なんだ?」
「え?」
フェレットのコウちゃんが悩んでいたらまた見知らぬ一匹の猫がフェレットのコウちゃんに話しかけてきた。
「誰?」
「よ!俺はイノ野良猫なんだ…よろしく!」
フェレットのコウちゃんに話かけてきたのは野良猫のイノだった。野良猫のイノがフェレットのコウちゃんに自己紹介をしていたら
「…?…ふぁー…なんだイノか…すー」
猫のユウくんはその声に気がついて起きたかと思えば直ぐに寝てしまった。
「て!おい!…寝るなよ!」
野良猫のイノが起きるように言ったが中々、起きようとはしなかった。
「すー…」
「まったく…」
「あ、あの…」
「ああ、悪い…んでお前は?」
「ああ…僕はフェレットのコウよろしくね」
「おう!」
「それで…イノは何しに来たの?」
お互いに自己紹介をし終わってからフェレットのコウちゃんは何故、猫のユウくんの家に来たのか野良猫のイノに尋ねた。
「ユウのこと誘いに来たんだよ…面白い遊び場、見つけたからさぁ」
「遊び場?」
「ふぁ~…また危ない所じゃねぇだろうな…」
野良猫のイノがそう言った。ら猫のユウくんは目を覚まして野良猫のイノにそう尋ねた。
「!…(お、起きた…僕が起こしても中々、起きないのに…)」
そんな猫のユウくんにフェレットのコウちゃんは睨んだ。
「?…なんだよ…」
「…別に…(後で揉めるの面倒だし言わないでおこ)…」
猫のユウくんはフェレットのコウちゃんが睨んで見ているのに気がついてフェレットのコウちゃんに聞いた。がフェレットのコウちゃんは猫のユウくんに文句を言おうとしたがあえて言わずに顔を反らした。
「…そんで…その危ない遊び場て何処なんだよ…」
「よくぞ聞いてくれました!」
「え…危ない遊び場て?」
フェレットのコウちゃんはそう聞いて猫のユウくんにそう尋ねた。
「ああ…危ないというかよく人間が立ち入り禁止とかしている所にイノは何時も遊んでるんだよ」
「え!…そ、それって僕達も入ったら危ない場所なんじゃ…」
フェレットのコウちゃんは驚いてそう言った。
「大丈夫だって!…今まで遊びに行っても無事に帰って来てるし問題ないて!」
「…」
野良猫のイノが平然と言った。のにフェレットのコウちゃんは唖然として何も言えなかった。
「ハァー…そんで…」
「ああ…」
猫のユウくんはため息をついて野良猫のイノに改めて尋ねた。
「え…ちょっと待って…まさかと思うけど…君も一緒に行ってるの?」
「…うん」
フェレットのコウちゃんは猫のユウくんが野良猫のにそう尋ねた。のに疑問に思い猫のユウくんにそう聞いた。ら猫のユウくんは呆気なく頷いた。
「…(うん、て…)」
「そんじゃ行きますか!」
「仕方ねぇな…」
「え…」
野良猫のイノがそう言ったら猫のユウくんは重い腰をあげた。それを聞いてフェレットのコウちゃんは唖然としていた。
「あ、そうだせっかくだからコウも一緒に来るか?」
「…え…僕は止めとくよ…」
「そっか…うんじゃ行くぞコウ!」
「え!…ちょっと僕の話、聞いてた!?」
「つべこべ言わず…ほら…行くぞ…」
「え!…ち、ちょっと!?」
野良猫のイノはフェレットのコウちゃんのことを誘ったがフェレットのコウちゃんは断ったのにも関わらず有無を言わせず。にフェレットのコウちゃんの後ろに回って背中をグイグイ押してフェレットのコウちゃんを無理やり連れて行った。
「ふぁ~…ねみ…」
猫のユウくんは無理やり連れて行こうとする野良猫のイノを見て止めずにあくびをして二匹の後についていった。
「ええ!…いやそこは止めてよ!」
「え…何で?」
「何で…て…」
「だってなんか面白そうだし…」
「そうそう…レッツゴー…」
「ええ!…」
止めて欲しかった。フェレットのコウちゃんだったが猫のユウくんは面白がってあえて止めなかた。
野良猫のイノはフェレットのコウちゃんが嫌がっているのにも関わらずそのままフェレットのコウちゃんを連れて行った。
「到着と…」
しばらく歩いていたら野良猫のイノはとある所に止まった。
「…えっと…ここは…」
「見てわかんねか?」
「いやいや…わからないから聞いてるんだけど…」
「何でわかんねんだよ」
「わかるわけないでしょ!…」
「…建設現場か…」
「そ、じゃなくって!…新しい遊び場だよ!」
「何処が遊び場、何だよ…ふぁー…」
猫のユウくんは野良猫のイノがいう遊び場についてもまだ眠いのかあくびをした。
「俺にとっちゃ遊び場、何だよ…」
「ふー…」
「ふー…じゃないよ!ここ遊び場じゃないし!どう見ても危ない場所じゃないか!」
フェレットのコウちゃん達がついたのはまだ建築中の工事現場だった。
「大丈夫だって…」
「何が!」
「まぁ…とりあえず入るか…」
「え!…」
「おう!…行くぞコウ!」
「え!…ち、ちょっと待って!」
そう言って二匹はフェレットのコウちゃんが嫌がっているのにも関わらずフェレットのコウちゃんを連れて中に入った。
「おお…たっけぇな…」
「高層マンションでも建つのか?」
「そうみたいだな…」
野良猫のイノと猫のユウくんは工事現場の中に入って上を見上げたらずいぶん高いところまでビルを造っていた。
「や、止めようよこんなところで遊ぶのは…」
「なぁに言ってんだよ!…せっかくここまで来たのに意味ないじゃん!」
「そうそう…」
「よっしゃ登ってみようぜ!」
「おう…」
「ええ!」
そう言って二匹はフェレットのコウちゃんを連れて建築中の建物の中に入って行った。
「う…(こ、怖いよ!)」
フェレットのコウちゃんは登りながらも怖々と歩いていた。
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