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(落ち着け...大丈夫、怖くない)
背後にナウ◯カが見えたのは気のせいだよ☆
(炎をまとった蟻...炎...
相手はほのおタイプか!!!
じゃあみずタイプの私に有利!!)
すると私たちを見つけた蟻は勢いよく脚()を振り下ろしてきた。
ドゴオッッ
「セイレーン様!!ご無事で!!?」
「なんとかね!!」
間一髪全員避けきれたが、わたわたしているおじさんが邪魔なので洞窟に詰めておく。
私は下半身が魚なため動きづらいのに加えてしっかりと立つこともできず、せめて足を引っ張らないよう後ろの方にいる。
先程の一撃も、死角にいた私ではなくオーガ兄弟を狙ったものだった。
しかしオーガ兄弟二人だけでは少しずつしかダメージが入っていないようだ。
やはりこんな大物相手に二人では苦しそうだった。
(何が「みずタイプだから有利!」だよ!
物理で攻撃してくんじゃ意味ないじゃん!!
まあ魔法使うけどさ!!水効きそうだし!)
「二人とも下がって!
゛ウォーターショット゛!!」
ズドッッ
やはり相手は水に弱いのか、ダメージが大きく一時的にだろうが動けなくなったようだ。
「今のうち...!」
トドメや処理はまだ怖いので二人に任せて、先程洞窟に放り込んだおじさんの元へ行く。
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