1、プロローグ

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1、プロローグ

 普通の中学三年生は、学校に通っている。そういう人は、受験を気にして勉強をしたり、友達と気軽に遊んだりするだろう。そもそも、義務教育なのだから、子供が嫌と言っても親は学校に行かせる。  これが、当たり前なんだ。  だけど僕は、違うと思う。  学校に通うことが当たり前というのは、間違っていると思う。  僕は今、学校に通っていない。不登校児だ。  不登校の人ってさ。よく、こんな風に思われてるんじゃない?「いじめられてるのかな?」、「変な奴」、「親は甘いんだろうな」、「もう学校には来ないんだろうな」ってさ。 どうだろう?  僕は不登校児だから、みんながどう思っているかなんて知ったこっちゃない。もし、こんな風に思われているんだったら、「変な奴」ぐらいしか当てはまらない。  みんなは、学校に行くことは当たり前だと思ってるんだろう? でもさ、僕みたいな奴だっているんだ。本当に当たり前なのかな?  少し、「俺」の話に付き合ってやってよ。  不登校児だって、少しは頑張ってるんだ。  「僕」が「俺」になるまで。  「俺」が幸せになるまで。    俺の話、聞いてくれないか?  まずは、「僕」の話から……
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