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どうせやるならとことんやるのが俺達だった。 花火だけだった予定にはバーベキューも追加され、場所も下宿先の駐車場だったのを少し車を走らせたバーベキュー場になった。 時期が過ぎた大玉のスイカは高かった。 シャボン玉やフリスビーなんかも買った。 バーベキューセットの隣に花火の大袋を置いたのは君だった。 まだ出さなくてもいいだろ と俺が言うと、 でも置いてあるだけで楽しみが2倍にならない?なんて無邪気な笑顔で言うんだ。 君はいつだって俺のことを見ているようで見ていなかった。 ふと追っている視線の先は、俺ではなかった。 本当に、本当に少しの違いだった。 俺と、隣で一緒に火の準備をしている友人を追う目は本当に少しだけが違う。 だが、その少しの違いが実は大きかったりするものだ。 届きそうで届かない、そんな切ない目。 それもいつもではなく、たまに。
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