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君は自分に強かった。
全くいつも通りの感じで話を弾ませていた。
いいねいいね や、じゃ今日は記念の花火にしなきゃ なんて張り切っていた。
俺以外、誰も君の気持ちに気づいていないのだろうと思った。
というか 誰にも気づかせない に近い。
俺がたまたま君を好きになっていたから気づいたようなものなのだ。
そんな君は立ち上がり、花火する前に飲み物買い足してくるよ と言った。
俺が行くよ と言ったのだが、君は拒んでとっとと買いに行ってしまった。
君が単独行動をすることは珍しかった。
1人になりたいのだろうとすぐ分かった。
そしたら中々帰って来ないかもしれないとも思った。
そうなったら俺が迎えに行くつもりでいた。
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