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川の流れを聞きながら、君はぽつりぽつりと話し始めた。 両想いってすごいと思わない? まるでそこには2人の他に誰もいないみたいになって、.......なんて言うのかな、2人だけがもうひとつの違う世界にいるみたいに感じるの、誰にも入れないたった2人だけの世界 でもそれってすごく奇跡なことでさ、そんな簡単に願っても叶わないものだよね .......だから、おめでとう に尽きるよね 中々ないもん、素敵だよ そう話す君の顔は俺からよく見えなかった。 時にうつむいたり、少し微笑んだりしているようだったが、風になびく髪で表情の細部は分からない。 ふと手元を見ると、君は橋の柵をきゅっと握っていた。 さっきおしぼりを握っていたときと重なる。 それを見た俺は我慢出来ず、 なぁ、今は何も無理すんなよ と言った。 すると君は 無理なんか と首を振った。 じゃあ何で俺の方を見ない? 君はうつむいて、大きく首を振る。 見せられないよ なんて自信がなさそうな声を出した。 そんな事無い、俺はどんな......
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