ほーりゅう

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ほーりゅう

 翌朝、注文していた制服が間に合わなかったために、わたしは先日まで通っていた高校のセーラー服へと着替えた。  スカートのすそと袖の部分に赤いラインが入り、スカーフも同色の制服は、きっと新しい高校では目立って視線を集めるだろうけれど、仕方がない。  転入初日となるため、最初に職員室へ行くようにと言われていたわたしは、早めに登校する。  方向音痴だけれど、どうにか職員室へたどりついた。  すぐに入口にいた教師によって、担任となる女性の英語教師の席へと案内される。  そして、椅子に腰をかけていた担任のそばには、ここの制服となる黒いブレザーがよく似合う、細身の女子生徒が立っていた。 「彼女は、あなたの入るクラスの副委員長の佐伯夢乃(さえきゆめの)さん。本当は委員長に、朝一番にここへくるようにって呼んでいたんだけれどもねぇ」  担任の言葉を聞きながら、わたしは彼女へ視線を向ける。  そして、失礼なくらいにじっくりと見つめた。
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