プロローグ

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プロローグ

「結婚してくれ」  目の前にいる彼女に、借りてきた古風なスーツを着て僕は叫ぶように言った。  よくあるプロポーズの風景だ。  たった一つを除いては。  ここは家から自転車で20分ぐらい走ったところにある、隣の市との間にある大きな橋のたもと。時は既に夕暮れを迎えていた。  僕はもう後戻りはしない。と、心に決めている。
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