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男は逸る気持ちを抑えられない。
何としても。
取り戻さなければ。
もう、誰にも奪われたくはない。
待ち合わせはもうすぐ。
一秒でも早く。
考えすぎて一睡もできなかった。
まさに昇る朝日と、キラキラ光る川面を背景に、ひときわ美しい青と白のストライプのシルエットが見えた。
やっと…。
ようやくたどり着いた。
両手をいっぱいに広げ、全速力で駆け寄る。
そして、この腕にしっかりと引き寄せる。
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