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「おはようございます」
朝から近所に引越してきた、柴田尚兎のところを訪ねた。
「あらぁ、おはよう。昨日の子ね」
柴田の母が出迎えてくれた。
「学校、今日からですよね?連れて行きますよ」
「まぁ、ほんと?助かるわ!うちの子は夜仕事してるから寝ぼけてるかもしれないわ~」
仕事?って?
あぁ、家族でしてるのか…。
「尚兎!学校でしょ?」
二階に向かって声をかける母。そもそも彼は起きてないのかよ。
「起きたし~眠いし~」
なんてだらしないやつなんだ。パジャマのようなだらしない格好で登場した。
「おい、学校どうすんだよ!着替えろ!」
「え~?亮伍?うっそ~お迎え?」
「はいはい。さっさと制服に着替えろよな!」
「は~い」
再び部屋へ戻る。なにしてんだか。
だらしない尚兎を連れて学校へ。
こいつはとりあえず職員室へ投げ込む。
「先生、転校してきた柴田くんです」
「え…君が」
先生たちは硬直している。どうやらこいつとは面識ないみたいだ。
「後はよろしくお願いします」
「え~置いてけぼり~?」
寝ぼけた尚兎を置いて教室へ。
あいつはどのクラスなんだろ?隣の离緒のクラスだったりして。
そのうち朝のSHRになった。
「はい、突然ですが、転校生を紹介します」
えー…
「柴田です~ど~もよろしく~」
チャラい野郎と同じクラスとか…。散々だな!
「ええと、柴田くんは…髪を切るように。それからそのアクセサリーも外してください」
「え~やだよ」
駄々っ子かよ。迷惑野郎だな。
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