願い星と赤い隕石

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『…おじさん…ごめんね…おじさんを悲しませることになってしまって…本当はおじさんともっといっぱい遊びたかったし色んな星に一緒に行きたかった…けどこのままじゃおじさんは僕の前から居なくなるそんなの嫌だった。だから僕はおじさんの願いを叶えることにしたんだそしたらまたおじさんに会えるんじゃないかなて思って…でも…僕が消えちゃったら意味ないよね…けど僕、思ったんだ…おじさんの願いを叶えたらまたおじさんに会えるて…何の根拠もないんだけどね…でもきっと…会えるてそう思うんだ…その時は会っても僕だってわからないかも知れないけど…だからその時までさよなら赤い隕石のおじさん…』  その光りの中で赤い隕石は願い星が夢の中で最後に言った言葉を聞いた。 『…俺も…お前に会えるて思ってる…きっとお互いにわからないかもしれないが…けど…また会えたら…いっぱい遊んでいっぱい色んな星に行こな…それから色んな奴らの願いもいっぱい叶えてやろ…叶えたいやつが悲しまないように…笑顔でいられるように…それまでお別れだな…じゃな…願い星…』  そう言って赤い隕石は消えてしまった。  そしてその光りは直ぐに収まりそこから新たな願い星が産まれた。 「…ここは何処?」 「…君は誰?」 「…僕は…誰?」  そう言って産まれた。願い星は何と星は二つ星になって産まれたのです。 「こ、これはどういうことだ」 「願い星が二星?」  二つの願い星を見た星達が騒ぎ始めた。 「皆…静かに…」 「太陽…」 「…」  太陽がそう言ったら回りの星達は静かになった。 「君たちは本当に願いを叶えることができる星…願い星なんだ…」 「え?…誰?」 「私は太陽この近くの星達を輝かせている」 「ふーん…」 「ねぇ…さっき言ってた。願い星て何?」 「願い星というのはどんな願いでもあなた達なら叶えることができるの…」 「?…誰?…」 「私は月…私や星達は太陽がいるから輝いていられるでもそれだけではダメなのです。あなた達がないと…」 「何で?」 「君たちが願いを叶えることで希望の光りが輝いて月と星達は輝いていられるんだ」 「それを失ったら人々から希望の光りがなくなりこの宇宙は闇に包まれる」 「そうならないように君たちが願いを叶えてこの宇宙が闇に染まらないようにして欲しい」 「…やだ」 「え」 「僕は皆なに明るくなって欲しいもん」 「僕もここにいる皆だけが輝いているなんてつまんない」 「だよね…皆が輝けないとやだ」  二つの星からそう聞いて太陽も月もそこに居た流星群や星達は驚いて言葉も出なかった。 「…そうだね…皆が輝いていられるようにこれから先もずっと色んな者達の願いを叶えていって欲しい」  太陽は微笑んでそう二つの願い星にたのんだ。 「うん…それならいいよ!」 「僕もそれなら皆の願い叶えたい!」  そう聞いて太陽や月、星達に流星群達が微笑んだ。 「そうだね…そのためには色々なところに行ってその星の者の願いを叶えに行かないとね」 「色んなところ?」 「この宇宙はね…果てしなく広いんだ」 「まだ私達の知らない星がいくつもあります」 「そしてその星には願う者もたくさんいる」  そう月から聞いて願い星は色々なところとに行って願いを叶えることを決めました。 「僕…色んなところに行って他の願いも叶えたい!」 「僕も!そしてまたここに戻って来て皆にお話したい色んな星のこと色んな願いを叶えたこといっぱい話したい!」 「…それは楽しみだな」 「そのためには色々な星にいっぱい行かないとね」 「願いもたくさん叶えないとな」  願い星がそう言ったら星達は願い星がまた戻って来た時に色々、話を聞けることを楽しみにしていると星達は願い星に言った。 「うん!…でも…僕達、消えたりしない?」 「消えたりしないよ」 「本当?」 「ああ、だが一度、叶えたら直ぐには他の者の願いは叶えることはできないよ」 「そうなの?」 「どうして?」 「願いを叶えるための光りがなくなっているからね」 「願いを叶えるための光り?」 「何それ?」 「本来、願いを叶えるのに七色に光らなければならないの…」 「七色?」 「赤、青、黄、緑、紫、ピンク、オレンジの七色だよ」 「その七色に光り輝いた時、願いを叶えられるのです」 「それじゃ七色になったら叶えていいの?」 「ええ」 「どうやったら七色になれるの?」 「あなた達が願いを叶えたいと思える者が現れたら七色に光り輝きます」 「僕達が叶えたい願いだったら何でもいいの?」 「ええ、あなた達が叶えてあげたいと思える者であれば…」  月がそう言ったら願い星は顔を見合せて頷いた。 「じゃ叶えに行こ!」 「うん!」 「色々な願いを叶えに行こ!」  そう言って願い星は赤と青の光りを輝かせた。  その頃、地上では女の子が夜空を見ていた。 「わぁ…キレイな星…赤と青に光ってる…父さんの病気が治りますように…」  そう言って女の子が願い事をしたらその二つの星は七色に光り輝いて消えた。 「わぁ…すごいキレイ今の流れ星、虹みたいに光った!」  そう言ったら父親の声が聞こえて女の子は直ぐに父親のところに行って抱きついた。 「お帰り!!」 「わぁ…危ないな…ただいま」 「もう大丈夫なの?」 「ああ、お医者さんからもう退院して大丈夫だって…」 「本当!?」 「ああ」 「すごいよあの流れ星!」 「?流れ星?」 「うん」  そう言って女の子は父親に先ほど観た流れ星のこと話をした。 「…そうか…もしかしたらその星…本当に願いが叶う願い星なのかもな…」 「え?…本当、叶う?」 「ああ、俺が子供の頃に母さん…と言ってもお前にとってはおばあちゃんだなそのおばあちゃんから聞いた話なんだがおばあちゃんな生まれつき体が弱くてないつも病院のベッドで寝たきりが多かったらしいんだ」 「え?…今のおばあちゃんからは想像つかない」 「だろ…けど本当なんだ…よく入院退院を繰り返していたんだ」 「…」 「それでおばあちゃんはいつも夜は中々、寝付けなくていつも夜空を見ていたんだ星が好きでね」 「私と同じ!」 「だな…それである時、何時ものように星を見ていたおばあちゃんは星に願ったんだ…『病気が治りますように…』て…」 「おばあちゃんも星に願ったんだね」 「うん…そしたら一つの星が七色に光り輝いたんだって…」 「私が見たのもそうだよ」 「そっか…一瞬の出来事だったからその光りを見たのはおばあちゃんだけだったから皆に話しても信じてくれなかったておばあちゃん言ってたよ」 「それでおばあちゃんはどうなったの?」 「うん…その星に願った次の日に検査があったんだけど…検査した結果おばあちゃんの病気が治ってたんだって…」 「すごい!星にお願いしたから願いが叶ったんだね!」 「うん…俺も信じられなかったけど…さっき俺の病気が治るようにお願いしたて聞いたらおばあちゃんが言ったことは本当だったんだな…」 「うん!」
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