どこかあれなスーパーマン

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どこかあれなスーパーマン

 ぼくの家の隣は鈴木さんと言う人が住んでいる。ぼくが小学校へ行くときや道ですれ違うと、いつも挨拶をかえしてくれる。かっこいいおにぃさんだ。  普段は、だけど……。  ぼくの住んでるこの町には困っている人がいるとやってくるスーパーマンがいる。子供の喧嘩、高いとこに手が届かない、ゴキブリ退治なんでもしにやってくる。  ちょうどぼくの目の前でお母さんが夕飯の準備をしている。さっきから「お肉がたらないわねっ」とぼくに聞こえるように連呼していた。そんな時にやって来るのがスーパーマン!  キキッとブレーキ音がなりこちらに向かってくる足音が一つ。  「お困りごとですね!? どうされました!?」  SZKと胸にかかれたスーツをきたスーパーマンがやってきた。  「あ! スーパーマンさん! じつは……夕飯を作ろうと思っているのだけどお肉がたらなくて……」  「なるほど! それでは私が買ってまいりますよ」  そんなことまでやってくれるのか。スーパーマンは母さんからお金を受け取るとぼくを見つけたようで「君も手伝いなさい」と言ってきた。  ぼくは今日、助手になった。    外に出ると飛んでいくのかと思いきやいかにも高そうな外車がとまっていた。  「あれでいくの?」  「ああ、そうだ!」  「…………………」  「イメージとぜんぜん違ぁぁあぁぁう!!」     
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