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「友達になりたい、なってほしい~」
ふわふわの可愛らしい美咲ちゃんと友達になれたらどれだけ幸せなのかわたしは頭の中であれやこれやと妄想してみた。
「じゃあ、今日から友達ね」
美咲ちゃんは、あっさり言った。
「そんなに簡単に友達になっていいの?」
わたしは、美咲ちゃんがどんな気持ちで言ってくれたのかなと考えた。だけどよく分からない。
「うん、もちろんだよ。それにわたし達はクラスメートでしょ。それともわたしと友達になるのは嫌?」
美咲ちゃんはわたしの顔を真っ直ぐ見て言った。
「とんでもない、嫌なわけないよ~」
わたしは、おそらくぎこちない表情で笑ったと思う。だけど、本当はとても嬉しかった。嬉しくって涙が出そうだよ。
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