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白猫は美咲さんの足元に頭をこすりつけて幸せそうな表情ですりすりしている。
「可哀想にね。飼ってあげたいけど、家のお母さん猫が嫌いなの。ごめんね」と言って美咲さんは、白猫の頭を撫でた。
「美咲さん、わたしその子に似てるかも」
わたしは、白猫の近くにしゃがみ込み思わずそう言ってしまった。
「でも、小夜ちゃんは、ちゃんとお家があるじゃないの」
美咲さんは、そういうけれど……。
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