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炯からは今回のメンバーは、税理士の野村先生、弁護士の早瀬先生、この家を作ってくれた建築士の槇原先生と司法書士の由比先生と聞いている。
あと、元成嶋の部下の久藤。
たまたま、連絡があったのだと言っていた。
知っているひともいるものの、知らない人もいるので、緊張するのだ。
それに加えて、奏と奏の旦那さまだという成田さん。
奏の旦那さんにも会ってみたい。
あの、お仕事に生きていた奏に結婚したいって思わせるってどんな人なんだろう?
でもって、そのバーベキュー当日である。
炯は負担を掛けたくないと言うし、準備にも慣れているようだが、初めてとあって、葵は緊張感が半端ないし、準備も大丈夫だろうか、と心配になってしまう。
その中でおつまみの準備をしていたところ、ピンポーンとインターフォンの音だ。
まだ、何か来るんでしょうか…。
その画面に映っていたのは、奏だ。後ろには背の高い男性の姿も見える。
「奏先輩?!」
『こんにちはー。』
「今、行きます!炯さーん!奏先輩です。」
デッキで準備している炯に一言声を掛け、玄関に向かう。
「葵ー!遠慮なく来ちゃったぁ。」
動きやすいように、コットン素材のワンピースとトレンカの組み合わせが休日らしい雰囲気の奏だ。
後ろに立っている旦那さまは、ちょっと整いすぎていないか?と思うほどの美形。
はっきり言って、お似合いの二人だと思う。
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