5740人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「掛ける3だろ?180人?結構マンモス幼稚園だったんだな。で、それに仮に保護者6人だと、ざっと1000人か...まあ、これくらいの箱は必要か...」
「さすが、計算早いですね。」
「まあ、一応仕事なんで。」
「成嶋さん!」
その涼やかな声の主は...、榊原貴志だ。
「榊原。え、わざわざ?」
横には真奈と、後ろに榊原貴広と奥さん、そのお子さんの悠真くんは、さくらの3つ上の小学一年生である。
榊原トラスト自体が、ビジネスパートナーなのではあるが。
「葵、増えたぞ。」
「あははー...」
先日、街の方へ出かけた際に、榊原家と食事をした。
その時、榊原家の長男、貴広の息子である悠真と、さくらが仲良しになってしまい、特に悠真はさくらが歳下の女の子なので、可愛くて仕方なかったようだ。
「悠真にねだられてしまって。」
「遠くまで、悪いな。」
まずはお礼を伝えるところは、炯らしい。
その悠真はさっそく、さくらと手を繋いで写真を撮って、とねだっている。
「さくらちゃん、可愛い。お姫様だね。」
「ありがとう!悠真くん!」
「葵、どうしよう。オレ、あのお子様、すげぇ殴り飛ばしたいんだけど。」
「炯さん。ほんっとに、大人気ないですよ。」
その、さくらと悠真のツーショットを沙苗が、可愛い!天使!と撮りまくっている。
さくらのために結局、合計何台のカメラが出動したのか...。
最初のコメントを投稿しよう!