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もう、寝ている必要はないかな、と書斎に向かった。
事務所に連絡を入れ、報告を受ける。
ところが事務社員に『一日くらいは休んでも大丈夫なので、とにかく治してください。』と電話を切られた。
細かい仕事は、ミスが出るといけないので、やらず、目を通しておくものや、確認しておきたかったことを少しやり、…ソファでうとうとしていたらしい。
「涼真さん…?」
「ん?」
「大丈夫?」
帰ってきた結衣が、心配気な顔で覗き込んでいた。
今、休んでいたら、また、さらに体調は回復していて、もう、ほとんど完全に回復したように思う。
「大丈夫かな?」
ふと、悪戯心が芽生える。
アレ…を使うチャンスなのではないだろうか。
「結衣さんがお願いを聞いてくれたら、もっと良くなる…と思うんですけど…」
「え?」
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