恒星のスペクトル

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そんな入社式を終えて、 与えられた仕事に追われ、 目まぐるしく過ぎていく、 数ヶ月。 僕は『シャルル(ここ)』でなんとかやっている。 仁藤さんの当たりは相変わらずキツイけど、加賀杜社長がこれから作る世界(アプリ)に、僕も一緒に加わりたいと欲が出てる。 誰かと誰かが繋がって、きっかけが生まれ、話が紡がれるような……そんなアプリを作ってみたいと…… 「適材適所。君たちはプロだ。いろいろな分野のね。一つの事に特化したエリートだ。そして俺はそれを見出して、金に変えるプロだ。一つのプロジェクトを成功させるのに、複数のハードルあるけどね、そのハードルを超えられる人間は、ウチのメンツの誰か一人で充分だ。そのために集まってもらった俺のチーム。全てのハードルをクリアできる逸材の集団。俺はそう信じてるよ。さぁ、新しいプロジェクト、オリジナルアプリ『プラネテス』を開始しよう!」 加賀杜社長はそう言って、さも嬉しそうにスマホ一体型のヘッドセットを掲げてる。 その後の事は、まぁいろいろと、 僕らの話も続くのだけれども、 それはまた、 別の話。 END
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