神の間《はざま》

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(神の間(はざま)) 閑話1-2 友哉(ともや)の家族。 _____________________________________  姫絽(ひいろ)の家族。と似たりよったりな会話をしている。十城家(じゅうじょうけ)です。バージョンが違うだけなのでページを飛ばしても問題ありません。(_ _;) _____________________________________  - 友哉(ともや)が亡くなって数日が経った頃 - 十城家(じゅうじょうけ)では、晩ご飯中こんな話が出ていた。 「(かなで)さん。あの~。今日のお昼頃、学校から連絡があって、日曜日で構わないので、ご主人と一緒に来て貰えないですか? って言われたんだけど…。」 「は!? え!? 友哉(ともや)居ないぞ? 何でだ?」 「私も、良く分からなくて、困っていたら、姫絽(ひいろ)ちゃんの家から電話が来てね。そしたら、姫絽(ひいろ)ちゃんの家にも、学校から、同じような電話が、あったみたいで、困ってると言ってたわ。」 「分かった。ん。そうだな。日曜日か~。確か仕事が~(ブツブツ…、ブツブツ…)、会社に確認を取ってみる。ちょっと待っててくれ。それと、休みが取れたらだけど、姫絽(ひいろ)ちゃんの家の方に、連絡を取って一緒に行こうか。今日は、もうかなり、時間が遅いから、明日の朝でも聞いといてくれるか?」 「分かりました。」  そんな会話を交わしつつ、晩ご飯を食べていると、突然テーブルの上が光出し、その光が収まったら、テーブルの料理の上にフヨフヨと浮かんでいる、手紙を発見した。お互いが問題ない事を確認しつつ、(かなで)が手紙を取る。 そこには、亡くなった筈の友哉(ともや)の字で、父さん・母さんへと書いてあり、裏の名前の処には、最高神だかなんだか、判らんが、テルデウスさん?の名前と、父さんと母さんの子供の友哉(ともや)よりと書かれていて、真ん中には、なんか分からんが、変なマークが付いていた。 「ともちゃん。友哉(ともや)からの手紙が来た。この最高神?テルデウスさんの手紙も一緒に入ってるみたいだ。読むか?」 混乱から落ち着いた、(かなで)がそう妻の友音(ともね)に答う。 「・・・!?」 だが、妻の友音(ともね)は、まだ混乱状態。そこで、(かなで)は、手を叩いて、友音を覚醒させる。そして、もう一度、答う。 「ともちゃん。友哉(ともや)からの手紙が来た。この最高神?テルデウスさんの手紙も一緒に入ってるみたいだ。読むか?それとも聞くか?」 「…私、読む…読みます。」 かろうじて、そう返事をした。友音(ともね)。 「じゃあ、ホイ。任せーた。」 「はい。ん?あれ?友哉(ともや)の手紙がない。成る程…、まずは、最高神テルデウスさんの手紙を読んでって事か。成る程。『友哉(ともや)君のご両親様へ、初めまして、儂は、君達の世界で言う所の神、最高神である。君達の世界の最高神という訳ではなく、色んな世界を取り纏める神の間(はざま)の最高神である。この度、この手紙を綴らせて、頂いたのには、訳がある。まず、姫絽(ひいろ)君と友哉(ともや)君の死じゃが、儂のせいじゃ。儂が、書類をちゃんと読まず、死亡許可印を押してしまったが為に、2人は亡くなってしまった。すまんと思っておる。この死亡許可がなければ、2人は、まだそちらの世界で生きていけた。そう、寿命では無かったのじゃ。それで、なのじゃが、寿命ではない2人は、まだ輪廻の輪に乗ることが、出来ぬのじゃ。輪廻の輪に乗れなければ、2人の魂が消えてしまう。そこで、神の間(はざま)の議会がこう決めた。2人には異世界に転生して貰って、前世の分まで、楽しんで貰おうと、そして、今のご両親である、お2方に最後の挨拶を交わして貰える事になった。そして、姫絽(ひいろ)君と友哉(ともや)君が、この度、巻き込まれたように、次回も同じ事が起きぬように、同じく議会で、儂の補佐を今までの0人から、2人に増やす事、各書類を扱ってる部署では、寿命の見えない者の書類作成や関わる事の禁止、但し、運搬はそれに含まず。と 言う法や、各書類を扱う、TOPの天使の不正があるかもなので、その補佐(監視)として、2名の天使の増員が決定した。2人のお陰でこうも、法が変わってくれたので、2人には、儂の権限で、異世界で困らぬようにと、色々と加護等、付けさせて貰った。急で悪いのじゃが、明日、午後2時にテレビをビデオモードと言うのかの?それにして、待って居れば、2人と話す事が出来るようにする。これが最後のチャンスじゃ。勿論、記録して良いぞー。では、また、その時に詳しく話そうぞ。』じゃあ、次ね。『父さん・母さん 今まで、ありがとう。親不孝な息子でごめん! 俺と姫絽(ひいろ)は、そっちの世界に戻ることが出来ないらしい、さっき、爺ちゃんに聞いた。あ、爺ちゃんと言うのは、最高神様なんだけど、俺と姫絽(ひいろ)は寿命が来てないのに間違って亡くなったから、その地獄で、天国に行くか、地獄に行くか、振り分ける事が出来ない魂になってしまったみたいで、そのままだと魂が崩壊? してしまうらしくって。だから、通常の輪廻の輪に戻るには、この魂のまま、転生するらしい、それで、じいちゃんが、俺達の転生体(0才)の体を作ってくれるらしくって~、姫絽(ひいろ)と、色々、お願いした。そしたら、神の間(はざま)からも最大限の事をって言われて俺達の転生体は、向こうの世 界でもないぐらいらしい。爺ちゃん、体を作るの儂じゃから~、友哉(ともや)姫絽(ひいろ)のじぃちゃんじゃ~よ~って喜んでるぞ。父さんと母さんに最後に話が出来るの楽しみにしてる。 友哉(ともや)。』だって。」 「はぁ!? え? 嘘? 嘘だよな?」 「ま。良いんじゃないかな? 地獄に行くか、天国に行くか振り分けられないから、転生させる。良いんじゃないかと思うよ? それに、振り分けられてたら、地獄だったんじゃないかな? 親より、先に逝ったって事で、そうならずに、私、ホッとしてる。」 「あ。そうか。よく考えれば、そうかも、そう考えるとホッとするな! あ、もしかして、この手紙、同じ様なの、姫絽(ひいろ)ちゃんの家に来てるんでない? 今すぐ確認して? とりあえず、明日から、俺出張だったから、妻が体調を崩したようなので、1日だけ看病しても良いですか~? ってメール送るわ。」 「あら?良いの?」 「しょうがなくないか? 友哉との別れは、俺もしたいし。正直に言っても、理解して貰えないだろうから。とりあえず、友音(ともね)は、今ズグ、電話する。」 「ハイ。」 そんな会話をし、友音(ともね)が、電話を掛け出した。 - プルルプルルプルル - 『もしもし。』 「もしもし~。ひめかちゃん? 今、良い?」 『ん。大丈夫? 学校の事?』 「ん~ん。違う。晩ご飯食べてたら、いきなりテーブルが光って、テーブルの上に友哉(ともや)と最高神様? の手紙が浮いてて、それを読んで、(かなで)さんと家族会議して、もしかしたら、そっちもかな? と思って電話掛けた。ごめんね?」 『良いよ? あの手紙そっちにも来たんだ?』 「あ。やっぱり来てたの? 最高神様? の手紙読んだ後の友哉(ともや)の手紙で笑ってしまった。」 『なんて書いてあったの?』 「ん~と。『父さん・母さん 今まで、ありがとう。親不孝な息子でごめん! 俺と姫絽(ひいろ)は、そっちの世界に戻ることが出来ないらしい、さっき、爺ちゃんに聞いた。あ、爺ちゃんと言うのは、最高神様なんだけど、俺と姫絽(ひいろ)は寿命が来てないのに間違って亡くなったから、その地獄で、天国に行くか、地獄に行くか、振り分ける事が出来ない魂になってしまったみたいで、そのままだと魂が崩壊? してしまうらしくって。だから、通常の輪廻の輪に戻るには、この魂のまま転生するらしい、それで、爺ちゃんが、俺達の転生体(0才)の体を作ってくれるらしくって~、姫絽(ひいろ)と、色々、お願いした。そしたら、神の間(はざま)からも最大限の事をって言われて俺達の転生体は、向こうの世界でもないぐらいらしい。爺ちゃん、体を作るの儂じゃから~、友哉(ともや)姫絽(ひいろ)のじぃちゃんじゃ~よ~って喜んでるぞ。父さんと母さんに最後に話が出来るの楽しみにしてる。 友哉(ともや)。』って書いてあったわ。」 『あら、こっちと同じ手紙ような手紙だ。それで?』 「実はね、明日から(かなで)さん、出張だったんだけど、私の体調が良くないので~って1日、ずらして貰ったみたいなの。それでね、一緒に、こっちで観ないかなって?」 『ん~。分かった。聞いてみる。』 受話器の向こうから、姫華(ひめか)裕樹(ゆうき)にブツブツ言っているのを聞く、友音(ともね)。 『裕樹(ゆうき)さんが了解~。午後2時までにそちらに伺います~。って言ってた。』 「分かったわ。(かなで)さんにそう伝えておくわね。じゃ、明日ね~。」 『ん~。明日~。』 会話が終わって受話器を戻す。友音(ともね)であった。 _____________________________________  翌々、確認してみたら、おかしい箇所発見。前話で、姫絽(ひいろ)の母。姫華(ひめか)から、友哉(ともや)の母。友音(ともね)に通話を掛けているはずなのに、この話でも、友哉(ともや)の母から、姫絽(ひいろ)の母にかけていることになっていたため、次話であるこの話の方を変更します。 変更前→「私も、よく分からなくて、姫絽(ひいろ)ちゃんの家に、電話掛けてみたのよ?そしたら、姫絽(ひいろ)ちゃんの家にも、学校から、同じような電話が、あったみたいで、困ってたわ。」 変更後→「私も、良く分からなくて、困っていたら、姫絽(ひいろ)ちゃんの家から電話が来てね。そしたら、姫絽(ひいろ)ちゃんの家にも、学校から、同じような電話が、あったみたいで、困ってると言ってたわ。」 2020/02/13 変更。 次回、本編。転生前の話し合い?(両親との最後の会話) 1です。 お楽しみに~!
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